第七章 第二学年の音楽指導

一 全体の指導目標

 第二学年における全体の指導目標は第一学年におけるものと変わらない。ただ児童の精神的発達に伴ない,その程度を漸次高めて行くことが必要である。

二 歌 唱 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第二学年児童の歌唱教育における学習結果の考査は第一学年の場合と同じで,次の諸点を中心にするが,ただその程度を漸次高めて行くことが必要である。

四 教 材

 巻末に示す教材は,教材の全部ではなくて一部である。したがって教師はそれらを参考として,なお広い範囲から選択することが許される。

 

三 器 楽 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第二学年児童の器楽教育における学習結果の考査は,第一学年の場合と同様の方法で,リズムに対するとらえかたの程度を考査することである。しかし第一学年の場合よりその程度は引き上げられなければならない。

四 教 材

 教材は歌唱教育の教材の利用を主とする。

 

四 鑑 賞 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第二学年児童の鑑賞教育における学習結果の考査は,第一学年の場合と同様音楽の感じに対する理解を中心に行うのが適当である。しかしその感じは漸次広い範囲にわたって行くことが望ましい。

四 教材 巻末に示す。

 

五 創 作 教 育

一 指導目標

二 児童の生理的心理的発達段階,教材選択の基準,指導法 三 学習結果の考査

 第二学年では創作教育の学習結果の考査は行わない。