諸 注 意
 

小 学 校


第 一 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

みんないいこ

は   な

こくご一

勝 承夫

平井保喜

岡本敏明

4/4

2/4

一点ハ−一点ト

一点ハ−一点イ

ちょうちょう

むすんでひらいて

不  明

不  明

ドイツ民謡

外国民謡

2/4

2/4

一点ハ−一点ト

一点ハ−一点イ

わたしのこひつじ

ぶんぶんぶん

勝 承夫

村野四郎

外国曲

外国民謡

2/4

2/4

一点ハ−一点ト

一点ハ−一点ト

きんぎょ

かたつむり

岩佐東一郎

不  明

岡本敏明

不  明

2/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

10

あさのうみ

まりなげ

勝 承夫

岩佐東一郎

ドイツ民謡

ドイツ民謡

2/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

11

12

おうま

すずめ

松島つね

岩佐東一郎

林 柳波

岩波二郎

4/4

2/4

一点ハ−二点ニ

一点ハ−二点ニ

13

14

おむかえ

おつきさま

勝 承夫

不  明

平井保喜

不  明

2/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ヘ−二点ニ

15

16

はとぽっぽ

にばしゃ

不  明

勝 承夫

不  明

外国民謡

2/4

3/4

一点ヘ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

17

18

日のまる

たこのうた

不  明

不  明

不  明

不  明

2/4

2/4

一点ヘ−二点ニ

一点ハ−一点イ

19

20

ゆ   き

すずめのおやど

岩佐東一郎

不  明

外国民謡

フランス民謡

2/4

2/4

一点ヘ−二点ニ

一点ハ−二点ニ

21

22

こうもりがさ

こなひき

勝 承夫

勝 承夫

外国民謡

フランス民謡

4/4

3/4

一点ニ−一点ロ

一点ニ−一点ロ

第 二 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

シーソー

勝 承夫

勝 承夫

外国民謡

外国民謡

4/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

くつがなる

さんぽ

清水かつら

大和田健樹

弘田龍太郎

多梅稚

4/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

とけいのうた

かぼちゃの花

不  明

こくご三

カール=カロー

岡本敏明

4/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

花  火

夜あけ

井上 赳

岩佐東一郎

下総皖一

ドイツ民謡

変ロ

2/4

4/4

一点ニ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

10

こうま

虫の声

不  明

不  明

不  明

不  明

2/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

11

12

そうだん

かかし

勝 承夫

不  明

平井保喜

不  明

2/4

4/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

13

14

どんぐりコロコロ

木のは

青木存義

吉丸一昌

梁田 貞

梁田 貞

2/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

15

16

風の日

まりつき

岩佐東一郎

勝 承夫

ドイツ民謡

ドイツ民謡

4/4

2/4

一点ニ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

17

18

はねつき

権藤花代

不  明

弘田龍太郎

不  明

2/4

2/4

一点ハ−二点ニ

一点ヘ−二点ニ

19

20

石やさん

春をまつ

こくご三

岩佐東一郎

平岡均之

フランス民謡

2/4

3/4

一点ハ−二点ニ

一点ヘ−二点ニ

21

22

水しゃ

春が来た

勝 承夫

不  明

岡本敏明

不  明

変ロ

2/4

4/4

一点ハ−二点ニ

ロ−二点ニ

第 三 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

春の小川

なかよしこよし

不  明

岩佐東一郎

不  明

外国民謡

4/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ヘ−二点ニ

雲と風

いけの雨

岩佐東一郎

勝 承夫

ドイツ民謡

ドイツ民謡

3/4

2/4

一点ヘ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

からす

か  い

不  明

岩佐東一郎

不  明

岡本敏明

2/4

4/4

一点ヘ−二点ニ

一点ヘ−二点ニ

いけのこい

ぼんおどり

不  明

深尾須磨子

不  明

ドイツ民謡

2/4

3/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

10

夕やけこやけ

みなと

中村雨紅

勝 承夫

草川 信

吉田信太

2/4

3/1

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

11

12

村まつり

かねがなる

不  明

勝 承夫

不  明

外国民謡

2/4

2/4

二部輪唱

一点ハ−二点ニ

一点ハ−二点ニ

13

14

山のうた

こだま

久保田宵二

岡本敏明

長谷川良夫

ヘーリング

3/4

2/4

四部輪唱

一点ハ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

15

16

いどの中

夜  中

岩佐東一郎

勝 承夫

岡本敏明

平井保喜

3/4

2/4

一点ニ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

17

18

冬の朝

小ぎつね

勝 承夫

勝 承夫

平井保喜

外国曲

4/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

19

20

とけいのうた

手  紙

不  明

勝 承夫

不  明

平井保喜

2/4

2/4

一点ニ−二点ニ

一点ハ−二点ニ

21

22

汽  車

花  や

不  明

江間章子

不  明

外国民謡

2/4

3/4

四部輪唱

一点ハ−二点ハ

一点ニ−二点ニ

第 四 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

かすみか雲か

勝 承夫

不  明

外国曲

外国曲

4/4

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

すみれ

なわとび

不  明

勝 承夫

不  明

エリオット

4/4

6/8

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

田  植

わか葉

井上 赳

不  明

中山晋平

平岡均之

4/4

3/4

一点ハ−二点ニ

一点ハ−二点ニ

ほたる

かえるの合唱

不  明

岡本敏明

不  明

ドイツ曲

2/4

2/4

四輪

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

10

歌のおけいこ

しょうじょうじのたぬきばやし

岡本敏明

野口雨情

岡本敏明

中山晋平

4/4

2/4

二合

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

11

12

きたえる足

ひびくよ歌声

不  明

岡本敏明

不  明

岡本敏明

2/4

3/4

二合

一点ハ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

13

14

か  き

りょう船

勝 承夫

不  明

ドイツ民謡

不  明

6/8

2/4

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

15

16

アマリリス

村のかじや

岩佐東一郎

不  明

フランス民謡

不  明

4/4

2/4

二合

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ハ

17

18

かぞえ歌

ゆめのお国

権藤花代

小林季雄

日本童謡

外国曲

ロ陰

4/4

3/4

ロ−二点ホ

ロ−二点ハ

19

20

きかい

なんだっけ

井上 赳

吉丸一昌

下総皖一

大槻貞一

4/4

2/4

二輪

一点ハ−二点ニ

一点ハ−二点ハ

21

22

夜汽車

もう春だ

勝 承夫

勝 承夫

外国曲

外国曲

3/4

4/4

二合

一点ハ−二点ハ

一点ハ−二点ニ

第 五 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

楽しいこきょう

岩佐東一郎

勝 承夫

アメリカ民謡

オーストリア民謡

2/4

3/4

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点♯ハ−二点 ロ

こいのぼり

朝の月

不  明

勝 承夫

不  明

外国曲

変ロ

4/4

2/4

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ニ

雨だれ

夏は来ぬ

岩佐東一郎

佐々木信綱

メーヤー

小山作之助

4/4

4/4

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ホ

元気でいこう

ゆ  め

岡本敏明

不  明

岡本敏明

不  明

変ロ

2/4

2/4

二輪

一点 ハ−二点 ホ

  ♭ロ−二点 ニ

10

まきばの朝

赤とんぼ

不  明

三木露風

不  明

山田耕作

変ホ

4/4

3/4

一点 ハ−二点 ニ

  ♭ロ−二点♭ホ

11

12

こきょうの人人

ほうねん

勝 承夫

不  明

フォスター

スペイン民謡

4/4

3/4

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ニ

13

14

秋の山

ねむれよ

岩佐東一郎

岩佐東一郎

スコットランド民謡

外国曲

2/4

6/8

三合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ホ

15

16

スキー

とうだいもり

岩佐東一郎

勝 承夫

イギリス民謡

イギリス曲

2/4

6/8

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ホ−二点 ニ

17

18

冬景色

ゆうびん

不  明

勝 承夫

不  明

ドイツ民謡

3/4

2/4

三合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ニ

19

20

春まつ心

不  明

勝 承夫

不  明

フランス民謡

3/4

6/8

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ニ

21

22

おちつばき

野ばら

吉丸一昌

勝 承夫

ウェーバー

ウェルナー

2/4

2/4

三合

一点 ニ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ニ

第 六 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

春のおとずれ

おぼろ月夜

勝 承夫

不  明

ポーランド舞曲

不  明

3/4

3/4

二合

   ロ−二点 ホ

一点 ハ−二点 ニ

五月の歌

ひばり

青柳善吾

不  明

モーツァルト

ドイツ民謡

6/8

3/4

二合

三合

一点 ニ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ニ

麦かり

あかつきの景色

白鳥省吾

吉丸一昌

井上武士

ホイトモーア

ト陽

変ホ

2/4

4/4

二輪

一点 ハ−二点 ニ

  ♭ロ−二点♭ホ

遠き山川

歌をわすれたカナリヤ

勝 承夫

西條八十

スコットランド民謡

成田為三

変ロ

4/4

2/4

一点 ニ−二点 ニ

  ♭ロ−二点♭ホ

10

気のいいがちょう

花  売

勝 承夫

水町京子

ボヘミヤ民謡

ベートーベン

イ短

3/4

6/8

二合

一点 ホ−二点 ニ

一点 ホ−二点 ホ

11

12

秋の田

山の子ども

桑田春風

高橋掬太郎

シューマン

平井保喜

変ホ

4/4

4/4

三輪

  ♭ロ−二点♭ホ

一点 ハ−二点 ニ

13

14

ふるさと

ゆうべのかね

不  明

吉丸一昌

不  明

フォスター

3/4

4/4

三合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ニ

15

16

思い出

祝  え

吉雄

勝 承夫

ベイリー

ベリーニ

変ロ

4/4

4/4

二合

一点 ハ−二点 ニ

  ♭ロ−二点♭ホ

17

18

船  出

友  情

北原白秋

勝 承夫

下総皖一

外国民謡

変ロ

2/4

6/8

三合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ホ−二点 ニ

19

20

早春の歌

未  詳

吉丸一昌

外国曲

中田 章

変ホ

2/4

6/8

一点 ハ−二点 ホ

  ♭ロ−二点♭ホ

21

22

さらば友よ

よろこびの歌

勝 承夫

岩佐東一郎

ジルハー

ベートーベン

4/4

4/4

三合

二合

一点 ハ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ニ

中 学 校


第 一 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

春が来た

かすむ夕日

三木露風

大和田建樹

山田耕筰

奥 好義

ニ律

3/4

4/4

   イ−二点 ハ

一点 ハ−二点 ニ

かつこうワルツ

雲のいろ

水田詩仙

前田純孝

ヨナーソン

西洋曲

3/4

4/4

   イ−二点 ホ

   ロ−二点 ハ

めえめえ小やぎ

真  珠

藤森秀夫

武内俊子

本居長世

松島彝子

4/4

4/4

一点 ニ−二点 ニ

一点 ロ−二点 ニ

眠りの精

に  じ

堀内敬三

小林愛雄

ブラームス

ネーゲリ

4/4

3/4

   イ−二点 ニ

   イ−二点 ニ

10

漁業の歌

浜千鳥

中村秋香

鹿島鳴秋

小山作之助

弘田龍太郎

2/4

3/4

一点 ハ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ニ

11

12

ローレライ

年も豊かに

近藤朔風

林 柳波

ジルハー

弘田龍太郎

6/8

2/4

   ト−二点 ホ

一点 ニ−二点 ニ

13

14

旅  愁

子守歌

犬童球渓

内藤 濯

オードエイ

シューベルト

4/4

4/4

一点♯ハ−二点 ニ

一点 ニ−二点 ホ

15

16

荒城の月

あられ

土井晩翆

高等小学唱歌

瀧廉太郎

————

4/4

4/4

   ロ−二点 ニ

   イ−二点 ニ

17

18

冬の星座

駆け足

堀内敬三

勝 承夫

ヘイス

ドイツ民謡

4/4

2/4

一点 ハ−二点 ニ

   ロ−二点 ニ

19

20

麦踏み

妹  に

薮田義雄

深尾須磨子

井上武士

ドイツ民謡

ニ陽

2/4

4/4

一点 ハ−二点 ニ

   イ−二点 ホ

21

22

ヴォルガの舟引歌

ぼだい樹

堀内敬三

石倉小三郎

ロシア民謡

シューベルト

Es

Es

4/4

3/4

  ♭ロ−二点♭ホ

ト−二点♭ホ

第 二 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

岸の桜

朝だ元気で

小学唱歌

八十島稔

———

飯田信夫

3/4

4/4

一点 ハ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ニ

サンタルチア

五月の丘

小松 清

勝 承夫

ナポリ民謡

ベリニー

3/8

4/4

   ロ−二点 ホ

   ロ−二点 ホ

この道

北原白秋

小松耕輔

山田耕筰

西洋曲

3/4

4/4

   ロ−二点 ホ

   ロ−二点 ホ

都会のうた

ほととぎす

風巻景次郎

近藤朔風

下総皖一

ライトン

2/2

3/4

一点 ニ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ニ

10

いその月

運動会

吉丸一昌

勝 承夫

北村季晴

キュッケン

2/4

2/4

   イ−二点♭ホ

   イ−二点♭ホ

11

12

しかられて

里  祭

清水かつら

旗野十一郎

弘田龍太郎

ドイツ民謡

♭ロ陽

4/4

3/4

一点 ハ−二点♭ホ

   イ−二点♭ホ

13

14

みのむし

小学唱歌

新訂高等小学唱歌

アイルランド民謡

———

ニ陽

3/4

2/4

二輪

一点♯ハ−二点 ニ

一点 ハ−二点 ホ

15

16

Old Black Joe

いづこ行く

———

小松玉巌

フォスター

ベートーベン

Es

4/4

2/4

   ロ−二点 ニ

一点♭ホ−二点♭ホ

17

18

子守歌

老  松

土岐善麿

重音唱歌

モーツァルト

ルーミス

6/8

4/4

一点 ニ−二点 ニ

   ト−二点 ホ

19

20

故郷の廃家

かじやさん

犬童球渓

井上武士

ヘイス

ヴェルディ

Es

4/4

4/4

一点 ハ−二点 ニ

   ト−二点♭ホ

21

22

ペチカ

たかね

北原白秋

小学唱歌

山田耕筰

———

4/4

4/4

混四

一点 ハ−二点 ニ

   と−二点 ホ

第 三 学 年 音 楽 教 材 一 覧 表
番号
題   目
作  詞
作  曲
調
拍子
声部
音   域

おおひばり

武島羽衣

高野辰之

瀧廉太郎

メンデルスゾーン

Es

2/4

4/4

   イ−二点 ホ

  ♭ロ−二点♭ホ

春の日

野ばら

勝 承夫

勝 承夫

アイルランド民謡

シューベルト

6/8

2/4

一点 ハ−二点 ハ

一点 ニ−二点 ニ

からたちの花

ふるさとの歌

北原白秋

小松 清

山田耕筰

カプア

Es

3/4

2/4

  ♭ロ−二点♭ホ

   イ−二点 ヘ

浜辺の歌

山登り

林 古渓

伊藤小虎

成田為三

橋本国彦

6/8

4/4

一点 ハ−二点 ニ

  ♯イ−二点 ニ

10

浦のあけくれ

湖上の月

———

吉岡郷甫

マッジンギ

ロッシーニ

Es

4/4

3/4

   ト−二点 ホ

  ♭ロ−二点♭ホ

11

12

秋の野原

砂  山

大和田健樹

北原白秋

ケルビーニ

山田耕筰

2/4

4/4

   ト−二点 ホ

一点 ハ−二点 ニ

13

14

たけ狩り

姉  妹

———

旗野十一郎

アプト

ドイツ民謡

6/8

2/4

   ト−二点 ホ

一点♯ハ−二点♭ホ

15

16

追  憶

はたらき男

吉雄

———

スペイン民謡

オーベル

4/4

4/4

   ロ−二点 ホ

   イ−二点 ヘ

17

18

Home, Sweet Home

岸べの冬

———

土岐善麿

ビショップ

ロシア民謡

4/4

3/4

混四

   と−二点 ニ

一点 ハ−二点 ニ

19

20

子守歌

たゆたふ小舟

武内俊子

近藤朔風

ブラームス

ナイト

Es

As

3/4

4/4

一点 ニ−二点♭ホ

一点 ニ−二点♭ホ

21

22

故郷を離るる歌

吉丸一昌

千家元麿

ドイツ民謡

橋本国彦

Es

4/4

3/4

  ♯ト−二点 ホ

  ♭イ−二点 ヘ

 

全唱歌教材とそれの指導上の要点

 音楽数育の実施に当たって使用せられる教材は,教科書として編集されたもののみに限らない。この手びき書に示された幾多の規準を参考とし,教師自身が広い材料の中から選択することが望ましい。ただ,現状では,そのような自由選択には幾多の困難を伴なうし,且つまた,一つの標準的なものを示す意味において,国定教科書が編集されているのである。次に教科書に集められた全教材及びその指導上の要点について説明し,参考に供しよう。

 歌唱教育の教材は,各月二曲,一学年二十二曲の割合で編集されている。

 以上は第一学期の教材である。「きんぎょ」「かたつむり」の二曲に,主音のオクターブの音が少数出て来るだけで,他は全部五度あるいは六度の音域である。旋律もこれらの二曲を除くほかは,ほとんど音階的な動きを持っているから,そのような順次的運動に十分なれさせるように指導してほしい。拍子は「みんないいこ」以外は全部二拍子であるから,これによって,強拍と弱拍との交代を十分に覚えさせる。調子は全部ハ長調であるから,ハ長調の和音やその調子を感じさせることもできる。

「ちょうちょう」「むすんでひらいて」「ぶん ぶん ぶん」「きんぎょ」などは,遊戯と結びつけることができよう。「みんないいこ」は国語教材と関連している。この教材は,特にあらゆる機会に歌わせるようにしたい。

 第二学期では,さまざまな点で拡張が見られる。まず,音域が八度から九度に及んでいる。しかし,最高音のニ音は極めて少数で,ただ,ハが幾分増加している。これによって,音域の拡張をはかることができよう。旋律は,順次進行のほかに三度や四度の跳躍がかなり多くなっている。「にばしゃ」は異色のある旋律で,全部が分散和音から成り,その進行は跳躍的である。このような旋律は,順次進行のものに比べて困難であろうが,跳躍的,和音的な動きになれさせるのに有効である。拍子は,依然として二拍子が大部分を占めているが,新たに三拍子(にばしゃ)がはいっている。これによって,三拍子の拍子感をしっかりとらえさせることが大切である。調子は,ここではじめてヘ長調が加わる。しかし,この学年では聴唱法を主とするから,耳によって旋律をのみこませて行く。「まりなげ」「おうま」「おつきさま」「はとぽっぽ」「にばしゃ」などは,遊戯と結びつけることができよう。  この学期において加えられる新しい要素は音域にはない。ただ,「たこのうた」のような,比較的高音の連続する旋律も少数取り入れられている。拍子も新たなものはないが,速い四分の二拍子としての「ゆき」,また三拍子としての「こなひき」などは,非常によい教材である。調子の上からは,新たにト長調が二曲(こうもりがさ,こなひき)が加えられている。この中で「こうもりがさ」は,なだらかな旋律感が極めてよく表現されている。「すずめのおやど」は,リズムや音程がややむずかしいから,よく練習しなければならない。この教材は童話的内容を持っている点が特色である。  音域はハ(・)音からニ(:)音の間にあるが,「シーソー」のようにニ(:)音が連続するようなものが,特に入れられている。これは,いうまでもなく高音のための練習を目的としている。また,旋律の含む跳躍も四度・五度・六度(花火)などが加わっており,特に「とけいのうた」のように,同一和音を跳躍的に進行して行く特殊な旋律も取り入れられている。なお,「とけいのうた」では,二分音符・四分音符・八分音符の三種類のものの長さの割合をしっかり指導してほしい。また,この教材は,能力のある児童に対しては,輪唱として歌唱させるのもよいだろう。拍子では,四拍子が増加している。調子には新しいものとして,変ロ長調(花火)が出て来るが,聴唱法で指導するから,その点には触れなくてよい。「春」「さんぽ」にあるリズムの表現は正確を要する。「かぼちゃの花」は国語に関連して取り扱うことが望ましい。「くつがなる」は休符の取り扱いを注意しなければならない。「夜あけ」は,速度が遅くならぬよう注意し,分散和音や下行音階風の旋律の歌い方になれさせることが大切である。  音域上の拡張はないが,高音の使用は相当に増加している。施律の持つ跳躍は更に拡大せられ,六度の下行(どんぐりコロコロ)や六度の上行(木のは),八度の上行(風の日,まりつき)などが現われている。また,「木のは」「まりつき」などには,スタッカートがはじめて出て来る。これらの指導には,十分な注意が払われなければならない。「こうま」や「かかし」は,器楽合奏として用いることができよう。「虫の声」は擬声音の取り扱いに注意し,「そうだん」はリズムをはっきりと活発(かっぱつ)に歌わせる。  全体に第二学期から特別な拡張はない。「春が来た」は,児童の音域の関係から変ロ長調に移され,そのために低音に変ロ音が出ているが,これも,わずか八分音符一箇に過ぎない。この教材では、第七小節における跳躍進行の連続を十分注意して指導することが大切である。「春をまつ」は,美しいミヌエット調のリズムを覚えさせるによい教材である。ブレッスの取り扱いを上手にしなければならない。「はねつき」「雪」は,リズムの取り扱いに注意しなければならない。「石やさん」は,スタッカートの表現を巧みにすることが大切である。「水しゃ」は,跳躍音程や同一高度の音の反復などが特徴であるから,その歌い方に意を用いる。  ヘ長調が主体となったほか,音域・拍子・調子などには,新しい要素は加わらない。「春の小川」は,全曲,さまざまな音程による跳躍の連続である。しかし,旋律の流れが極めて自然であるから,跳躍的旋律を練習するのにちょうどよい教材である。「なかよしこよし」や「いけの雨」は,二拍子の軽快なリズムでできている。「いけのこい」や「からす」では,附点八分音符と十六分音符とのよい練習ができる。「ぼんおどり」や「雲と風」は,快活な三拍子の舞踏調のリズムがよく表現されている。これらの教材は,その特徴をとらえさせるように十分練習しなければならない。「かい」は速度が遅くならぬよう注意して,レガートに歌わせる。  この学期には,はじめて輪唱が加えられた(かねがなる,こだま)。輪唱の歌い方になれさせるとともに,そのおもしろさを十分に味わわせなければならない。「かねがなる」は,二部輪唱として楽譜を書いてあるが,各部四小節ずつ後れて,三部あるいは四部輪唱として取り扱うこともできる。「こだま」は,四部で歌うようになっているが,二部あるいは三部として歌うこともできる。いずれも児童の能力に応じて適当な声の数にしてよい。「みなと」や「いどの中」では,三拍子の練習をするとともに,第一拍が二等分されていることに注意して指導することが大切である。新曲「夜中」は特にリズムにおもしろさがあるから,その点を十分に指導する。

 「夕やけこやけ」は無邪気に歌わせる。最後のritは極端にならぬことが大切である。「村まつり」のリズムの変化や,「山のうた」の軽快な三拍子に留意して取り扱わなければならない。

 この学期は,拍子としては,二拍子・三拍子・四拍子などがまざり,調子としては,ハ長調・ヘ長調・ト長調などがまざっている。「冬の朝」は全体をなだらかな曲想で美しく歌わせる。「小ぎつね」には旋律に音階的な順次進行や,三度や五度の跳躍や,同度の反復などがまざり,「とけいのうた」にはのリズムやスタッカートがあり,「手紙」には第一拍に半拍の休符を取り入れたリズムがある。これらは特に練習を要する。「汽車」は,歌詞の附け方に注意して,軽快に歌わせることが大切である。輪唱「花や」の指導には第二学期の輸唱について説明したことと同様の注意が必要である。  音域・調子については,特に説明することはないが,拍子において,はじめて六拍子が出て来る(なわとび)。教材は視唱指導を考慮して選ばれている。「かすみか雲か」では第一小節の主和音が,八度にわたって跳躍する形が新しい。これは,第一学年の「にばしゃ」の形の発展である。この旋律では,四小節から成る三つの楽節が,A−B−Aの形になっており,その点で形式的にととのっていることに注意を要する。「春」は,よくととのった美しい旋律である。跳躍進行と順次進行とが,巧みに混合されている。なお,形式的にA(八小節)−B(四小節)−A′(八小節)の三部形式で作られていることに注意しなければならない。「すみれ」は,三度の跳躍が主体となり,一つの小節内で三つの同一音が反復されている点に特徴がある。この同じような形を無意味にくりかえすことをせず,巧みに強弱の変化を与えることが望ましい。「なわとび」は,はじめての六拍子であるから,その拍子感をしっかりとらえさせることが大切である。「田植」では,第一拍にある休符の正しい表現に注意しなければならない。「かえるの合唱」(四部輪唱)は,あまり速くなく,リズムを正しく歌うことが大切である。他の二曲については,特記すべきことはない。  この学期ではじめて二部合唱が取り入れられた。「歌のおけいこ」は音階に基礎を置く単純な二部合唱で,二部形式で作られている。「ひびくよ歌声」は,単純ではあるが,合唱としての基本的な練習を含んでいるので,教師がこのような曲を作って与えることが望ましい。「アマリリス」は,ガボット調の美しい四拍子の曲である。スタッカートをきれいに歌わせなければならない。「かき」は,六拍子の拍子感をしっかりとらえさせるとともに,八分音符を一拍とする楽譜の読み方にもなれさせなければならない。「きたえる足」は活発に,「しょうじょうじのたぬきばやし」は,おどけ気味の気持をまじえて,「りょう船」は楽しげに,「村のかじや」は元気よく歌わせる。なお,「しょうじょうじのたぬきばやし」には,例外としてホ音が出て来る。胸声を張り上げぬよう美しい発声をさせることが大切である。  この学期には,はじめて日本のロ調陰音階(かぞえ歌)が現われて来た。長音階と比較して,よくその特徴を知らせることが大切である。また,この曲には,例外としてホ音が出る。無理のない発声で,やわらかに歌わせなければならない。「ゆめのお国」では,上行六度の音程や変化音の取り扱いに注意しなければならない。「きかい」では,第一拍に休符を持つ小節(第七小節及び第十一小節)のリズムを正確に取り扱わなければならない。「なんだっけ」は,リズムに注意しておかし味を十分に表現させたい。「夜汽車」は,初歩の合唱教材の一つの形式として注目されてよい。「もう春だ」は,リズムや曲想に注意して取り扱うことが大切である。  新しい調子としては,ニ長調(楽しいこきょう)が出ている。また変ロ長調は,これまでの教材では「春が来た」に見ることができるが,視唱教材としては,この学期ではじめて取り扱うことになる。「春」は,リズミカルな軽快な曲である。これはアメリカの有名な民謡であって,このような曲を極めて上品に,そして軽快に歌うことは,音楽の喜びを味わうのに適している。二部が困難な場合には,単音で歌っても差支ない。「楽しいこきょう」は,楽しそうに軽く歌う。「こいのぼり」では,附点音符に特色があるから,そのリズムを正確に歌うことが大切である。「朝の月」は反復部のリズムの取り扱いに注意して,全体としてさわやかな気持を出すことにつとめる。「雨だれ」では,各小節に含まれているスタッカートの表出に注意する。「夏は来ぬ」では,比較的速いリズムと跳躍とが特徴になっている。このような旋律は,リズムや音程を正しく歌うように指導することが特に大切である。「元気でいこう」は,リズムをはっきり楽しい気持で歌わせたい。「ゆめ」は,曲想の変化が多くて,技術的にいろいろな要求のある教材である。歌唱技巧を練習するのに適している。児童の発声が困難でなければ,ハ長調で歌わせてよい。  この学期では,種々な点から拡張が見られる。まず,調子の上では,変ホ長調(赤とんぼ)・イ長調(とうだいもり)の二つの新しい調子が加わり,更に三部合唱(こきょうの人人,ねむれよ)もはじめて取り上げられている。「まきばの朝」は表情に富んだ旋律であるが,過度の表情を附けることは好ましくない。不必要な強弱,不必要な漸急・漸緩などは避けて,できるだけ上品な表現をなすべきである。「赤とんぼ」も豊かな表情を持つ教材であるが,不健康な表情を附けることは避けなければならない。「こきょうの人人」は,終りの部分が二部合唱になっている。この部分の和声の美しさを十分味わえるように指導しなければならない。「ほうねん」は弱起のリズムを正確に歌い,全体になだらかな曲想を持たせるが,速度が遅くならぬように注意する。「秋の山」は,軽快なリズムを生かすことが大切である。「ねむれよ」は,下の二声が主旋律を美しい和声でいろどっている。発声に注意して和声の美しさを十分に発揮する。「スキー」は,リズムを正しく,元気よく,しかも軽快に歌わせる。「とうだいもり」は,速度が遅くならぬように注意して,レガートに歌わせる。  「冬景色」は,分散和音による跳躍音程を正確に歌わせる。「ゆうびん」は,跳躍音程を主とするリズムのはっきりした旋律である。音程を正しく,軽快に歌わせなければならない。「海」は,第三学年の「みなと」と同様四分の三拍子で,第一拍が常に二個の八分音符に分割せられている。最後の合唱の部分は,十分声にはりを持たせて歌わせたい。「おちつばき」は,スタッカートとレガートとの美しい対照を表わすことが大切である。「野ばら」は優美な曲想を出すことに注意する。  この学期には,日本音階としてト調陽音階(麦かり)が加わっているほかは,全部長音階の曲である。「春のおとずれ」は,マズルカ(ポーランドの舞曲)のリズムによる極めて美しい律動的な曲で,A−Bから成る二部形式のよい例である。楽しく明かるい気持で歌わせることが大切である。「おぼろ月夜」は,三拍子の第三拍から始まる弱起旋律である。(はるかぜそよふく)の低音の動きには十分注意して,音程を正しく,且つ高音との調和を破らぬように取り扱わなければならない。「五月の歌」は,典型的な6/8で,且つ,第十一小節から第十二小節にかけて,イ長調に一時的に転調している。したがって,変化音の嬰ト音を正確につかませなければならない。「ひばり」にも,第十一小節から第十二小節にかけて,ト長調への転調が見られる。変化音を正確に,また,跳躍音程を正しく歌う注意が必要である。「麦かり」では,小節の頭にある八分休符に十分注意しなければならない。「あかつきの景色」では,各声部の歌い出しの部分をはっきりさせることが大切である。「歌をわすれたカナリヤ」では,拍子の変化や曲想の取り扱いに注意しなければならない。  この学期には,はじめてイ短調(花売)が出て来る。短調が一つしかないのは,児童の心を明かるくするために,長調を多くとった結果であって,故意に短調を避けたのではない。したがって,「母の歌」(ロ短調)「姉」(ロ短調)のような曲も補充教材として使用してほしい。ただ,短調の曲は,上品なすなおなものをとることが望ましい。「花売」は,かなり高い音が連続しているから,十分発声に注意して歌わせる必要がある。「気のいいがちょう」はボヘミアの民謡で,極めてなだらかな旋律である。リズムの変化のおもしろさを知らせたい。「秋の田」は,シューマンの曲で,原曲はピアノ用のものである。旋律に跳躍が多いから,音程を正確に把握できるように注意しなければならない。「山の子ども」はリズムがかなり困難である。各声部を箇別に十分練習してから輪唱に移るとよいだろう。最後の( )印の音符は,高い声の出る児童があれば歌わせてもよい。「ふるさと」は,第十二小節目の最後の音が,長くなりやすいから,拍子に注意して取り扱わなければならない。美しい和声の響きが濁らないように歌わせたい。「ゆうべのかね」では,オクターブの音程や下行音階を正しく歌わせる。「思い出」は,第七小節と第十五小節にある附点八分音符と十六分音符とから成るリズムや,第九・第十一小節の跳躍音程に注意して歌わせる。「祝え」は,リズムを正確に,終りの部分にある第二拍と第四拍とにある休符は,長さがあいまいにならぬよう,また最後のの音は,ゆっくりした拍子で力強く歌わせることが大切である。  「船出」は,変ロ長調の終止形合唱と連絡させるのによい教材である。リズムの形式が,かなり複雑であるから注意して指導する。「友情」はのリズムを正しく歌わせることが肝要である。「雪」はのリズムを正しく軽快に歌わせる。「早春の歌」は,高い音の発声を美しく,終りのrit が極端にならぬように取り扱わなければならない。「さらば友よ」は,第三声にかなり低い音(イ)の反復があるから,発声の基礎練習と関連させて,充実した声を出させるようにしたい。「よろこびの歌」は,有名なベートーベンの旋律である。あまり遅くならぬようやや速めに歌わせなければならない。  以上は第一学期の教材である。律音階(かすむ夕日)と短調(真珠)との曲が,それぞれ一曲ずつあるが,「真珠」は,短調とはいうものの,多分に日本的な旋律の動きをしている。拍子には四拍子のほかに,三拍子が二つ(かっこうワルツ,にじ)はいっている。「かっこうワルツ」では,特にワルツの基本的な形を理解させるようにつとめることが大切である。二部合唱が四曲あるが,それらの中で,「雲のいろ」は,視唱法によって二部合唱の基本的な訓練をするのに適している。「かっこうワルツ」の二部合唱の部分は,主旋律と副旋律とをはっきり区別して認識させ,「眠りの精」では,主旋律になっている民謡の旋律を,十分生かすように副旋律を歌わせることが肝要である。学習指導は原則として視唱法により,生徒みずからの力によって,歌曲の持つ感じをくみとり,且つそれを表現するように導かなければならない。例えば,「めえめえ小やぎ」では,諧謔(かいぎゃく)的な気分を十分に歌い出させ,「真珠」では,全曲をなだらかな発想で歌わせ,「眠りの精」では,静かな曲想ではあるが,だらけないように注意するのである。また「春が来た」の第二十小節に,「嬰ヘ音」が現われて転調していることにも,注意を向けさせる必要があろう。  二学期の教材は,音域では一学期以上の拡大はない。高い音はホ(:)音まで使う曲が,一学期一曲に対し,二学期は二曲(漁業の歌,ローレライ)になっているが,低い音は,イ音まで使った曲が,一学期には三曲あるが,二学期には,最低が変ロ音で,しかも一曲(あられ)あるだけで,一学期に比べると半音ないし一音狭くなっている。これは,一学期には合唱教材が四曲あるのに対し,本学期は二曲(あられ,ローレライ)しかないためである。拍子では,6/8が新たに一曲(ローレライ)加わり,一学期にない2/4が二曲(年も豊かに,あられ)出ている。二曲のうちで「あられ」は,この学期二曲の合唱教材の一つであるばかりでなく,軽快な曲想を持つ特異性のある教材として注目されてよい。スタッカートや切分音などの歌唱技巧を習得させるのにも適している。「年も豊かに」が,二部の輪唱教材として取り上げられた。輪唱の歌い方を理解させ,そのおもしろさを味わわせるのによい教材である。「ローレライ」は,はじめての三部合唱教材である。三部合唱の基本的な訓練をするのに適している。主旋律は,広く知られているが,誤唱される箇所が多いから,楽譜によって正しく歌わせなければならない。短音階による二曲(漁業の歌,荒城の月)は,いずれも日本音階的な旋律の動きがある。「漁業の歌」は、元気よく歌うほうが曲の感じを出すのに有効である。「旅愁」は,基本的な複合三部形式で作られているから,これによって,その形式を十分に理解させることができるであろう。「子守歌」は,こまかい発想に注意し,静かな気持を歌い出させ,且つ,ブレッスを正しく指導することが大切である。  この学期の教材には,音域と拍子とには発展はないが,調子にニ調陽音階の曲(麦踏み)と変ホ長調が二曲(ヴォルガの舟引歌,ぼだい樹)新たに加えられた。「麦踏み」では,陽音階の構成について理解を与え,変ホ長調の二曲では,その音階の構成を理解させるとともに,変ホ長調の楽譜視唱になれさせ,且つ調子感を附けるようにつとめることが大切である。また,曲想の変化に富んでいて,一,二学期の教材に比べると,やや程度の高い歌唱技巧を要するものが取り入れられた。例えば,「麦踏み」は中途から曲想が変化し,「妹に」も,後半に速度や曲想の変更が見られる。そのほか「冬の星座」には,rit やフェルマータ,a tempo ,「妹に」にはrall,「ヴォルガの舟引歌」には,強さの変化による効果的な表情上の技巧が要求されている。これらの技巧に対しては,完全な会得と十分な練習とを必要とする。「ぼたい樹」の三連音についても同様のことが言えるであろう。「ヴォルガの舟引歌」では,カノン風な取り扱いが加味されていることに注意を向けさせ,その美しさを味わわせることもまた望ましい。  新しい調子としてホ長調(この道)とイ長調(都会の歌)とが取り上げられた。これらの音階の構成を理解させ,その視唱になれさせなければならない。拍子には,3/8と2/2とが新たに加えられた。八分音符や二分音符を一拍とする拍子について説明し,且つ,四分音符を一拍とする拍子との相違を理解させるとともに,3/8と2/2との特色を会得させることが大切である。歌唱技巧からいってもやや程度が高められた。特に,「岸の」における跳躍音程や rit,a tempo,「朝だ元気で」における半拍のアウフタクト・アクセント・切分音,「この道」における部分的な拍子の変化,メツ スタッカート,「露」や「ほととぎす」における転調,「都会の歌」における特異性のあるリズム,近代的な曲想や rall などは,特に留意して取り扱わなければならない。  調子・拍子などの発展や,音域の拡大はない。合唱教材を多くしたこと,英語の唱歌を取り入れたことは,生徒の知識や技能の発達程度に即応させようとしたためである。「いその月」の単音の部分にあるカデンツ風の旋律は,その取り扱いに十分な注意が払われなければならない。また,前半の単音の部分と後半の三部合唱の部分との調和にも留意することが大切である。「運動会」は,三部合唱では比較的困難な表現,即ち,軽快なしかも力強い曲想を表わす技術をみがく上に,適切な教材である。「里祭」は,舞踏風なリズムの動きに注意して,軽快に,且つ第二声部の半音階的下行進行を正確に歌わせなければならない。「菊」は,テンポが遅いから,リズムが不正確になるおそれがある。「みのむし」は,日本音階による,特性を持った二部輪唱である。軽く歌い,おどけた気分を十分に表わしたい。「Old Black Joe 」は,はじめての英語唱歌であるから,その歌い方の指導は入念にしなければならない。特に発音は正確を期することが肝要である。その上,日本語の歌詞と異なり,一音符に数音ずつ附ける歌い方になれさせることが大切である。  この学期には,生徒の音楽的情操を豊かにする上に,極めて価値の高い教材を含んでいる。例えば,「老松」では,第二・第三声が主旋律に対して器楽的な伴奏をなして,こうした特殊な取り扱いによる合唱のおもしろさをねらっている。このような教材を歌うことによって,生徒は,合唱曲の表現力の豊富さを知ることができるであろう。「かじやさん」は,原曲の男性合唱「アンビル コーラス」をレコードで聞かせて,更に歌劇の話へ発展させて行くこともできる。「たかね」は,最初の混声合唱曲である。これによって,混声合唱の基本的な訓練をするとともに,合唱のほんとうの美しさを味わわせるのにも好都合である。「故郷の廃家」や「かじやさん」によって,間奏のおもしろさを理解させるのも意義があろう。この学期で,音域が上方へ半音,下方ヘ一音拡がっていることも注意しなければならない。  音域の拡大もなく,拍子・調子などにも新しいものはない。しかし,教材の程度は,前学年より高められている。単音の教材としては,「野ばら」「からたちの花」「浜べの歌」であるが,いずれも発想に細心の注意を払って歌わせなければならない。ことに「野ばら」における第八・第九・第十小節の旋律の取り扱いや,フェルマータ,tempo Ⅰのテンポのまとめ方,「からたちの花」における拍子の変化や,発想上のいろいろな要求などに対しては,十分に指導しなければならない。「おおひばり」は,かなり複雑なコーダを持つ輪唱であるが,跳躍する旋律の動きと,これがからみあってかもし出す生気に満ちた曲想は,生徒の学習に対する興味を起させるに十分であろう。跳躍音程の歌い方の技巧をよく練り,コーダの前のフェルマータの取り扱いに注意することは,この教材の指導には忘れてはならない要点である。「ふるさとの歌」は,はじめて出て来た装飾音を指導し,また,民謡風なテンポルバートによるナポリ民謡の歌い方を会得させるなどの点で重要な教材である。「野ばら」「浜べの歌」「山登り」などにある変化音は,まず,その変化を聴き分け得る聴覚を練るとともに,これを正しく歌うことができるように指導しなければならない。  この学期は,合唱教材が非常に多くなり,単音教材は,わずかに二曲とられたに過ぎない。調子には,新たにハ短調とホ短調とが取り入れられ,これが単音教材となっている。

「湖上の月」におけるアウフタクトやPiu mosso「秋の野原」における和声的な合唱の部分とカノン風の部分の特色,「砂山」における四拍子の第一拍に休符を置くリズムの形式,「姉妹」や「追憶」における変化音,「はたらき男」における主旋律やアッチェレランドなどは,特に注意して指導しなければならない。

 この学期には,変イ長調(たゆたふ小舟)が新たに加えられた。この調子の楽譜視唱になれさせることが大切である。この学年ではじめての混声合唱教材として,英語の歌詞による「Home,Sweet Home」が選ばれた。混声合唱の基本的な訓練をするのにも,アカペラの合唱の美しさを味わわせるのにも適当な教材であろう。「川」は,いろいろな合唱技巧を会得させ,ワルツ風な合唱の妙味を感じ取らせるのによい教材である。大胆な変化音の扱いや複雑な転調,テンポの急激な変化,口語調の歌詞などは,この曲の指導において,特に留意すべき点であろう。「子守歌」は,これで,代表的な子守歌の学習を一応終ることになるが,それぞれの長所を比較し,また,わが国の子守歌との相違などを研究させるのもよいであろう。ブラームスの子守歌では,装飾音の歌い方に注意しなければならぬ。「たゆたふ小舟」は,生徒の喜ぶ教材の一つであるが,変化音を正しく歌わせ,且つ曲想に注意して美しく仕上げることが大切である。

鑑賞用音楽レコード一覧表

凡   例

1.作曲者及び演奏者

 題目の次の( )内は作曲者名,その下段は演奏者または演奏楽団名である。

 例 8.前奏曲(ショパン)

2.符 号

 題目の末尾の符号は,レコード会社,レコードの大きさ,レコードの面の数,レコードの価格などを示すものであって次の約束に従う。

例 9.メヌエット(パデレフスキー)‥‥ピアノ  V12″1.G
小   学   校

第 一 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座
第 二 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座
第 三 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座
第 四 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座 Ⅲ 民 謡

 a) 邦 楽

Ⅳ レクリエーション
第 五 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座 Ⅲ 民 謡
第 六 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座 Ⅲ 民 謡 Ⅳ レクリエーション
中   学   校

第 一 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座 Ⅲ 民 謡 Ⅳ レクリエーション
第 二 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座 Ⅲ 民 謡 Ⅳ レクリエーション
第 三 学 年

Ⅰ 教材の参考

Ⅱ 鑑賞講座 Ⅲ 民 謡 Ⅳ レクリエーション