単元一 私たちの研究
(一)指導目標
(2) 研究の方法を計画する能力を養う。
(3) 問題を解決し,結果を整理する能力を養う。
2,その問題の解決について話しあいをする。
3,研究の方法について話しあいをする。
4,結果の整理の仕方,発表の仕方について話しあいをする。
5,研究の結果を画・グラフ・表などによってわかりやすく書いてみる。
6,研究の結果を言葉または文章によって発表してみる。
7,研究の批評をしあう。
8,今後の研究について計画をたてる。
(2) 研究の方法・結果の整理・発表についての企画的な能力。
(3) 研究の途中において,友達や教師の忠言を尊重し,独断を排して,しかも根気よくやりとげるかどうか。
(4) 問題の解決に既有の知識をいかに活用しているか。
(2) 積極的に質問し,意見を発表し,そこに合理実證の態度がみられるか。
(3) 発表する者自身が発表事項を確実につかみ,確信をもって発表するかどうか。
(4) 友だちや教師の意見を尊重する態度がみられるか。
(一) 指導目標
(2) イモに養分を貯えることを理解する。
(3) イモからデンプンを取り出すことから,物を要素に分ける考え方を養う。
(4) デンプンの性質を理解する。
(5) ジャガイモ・サツマイモの栽培法および栽培上の技術を修得する。
(6) 作物に対する愛育の念を強くする。
(7) ものごとをくわしく見る態度を養う。
2,ジャガイモを植えつける。
3,植えつけたジャガイモの手入れをする。
4,ジャガイモの芽が出て育つ様子を観察し話しあいをする。
5,いろいろなイモについて観察し話しあう。
6,サツマイモの苗を観察し話しあう。
7,サツマイモの苗を植えつける
8,植えつけたサツマイモの手入れをする。
9,根のない苗から根が出て育つことを観察し話しあう。
10,ジャガイモの花や実を観察する。
11,ジャガイモは実によっても殖えるかどうかについて話しあう。
12,ジャガイモを茎にイモをつけたまま掘り取り,観察して話しあいをする。
13,葉の茂り具合とイモのでき具合との関係を調べて話しあう。
14,サツマイモのつるを観察する。
15,いろいろな草木の茎の伸び方や葉の並び方を観察して,葉のはたらきや,葉と日光との関係について話しあう。
16,サツマイモの根について観察し話しあう。
17,サツマイモ・ナガイモ・ダリヤ・サトイモ・クワイなどのイモを掘り,それぞれを比較してみて話しあう。
18,イモを切ったほうちょうについている粉や,イモの切り口にヨードチンキをつけてその変化をみる。
19,イモからデンプンを取り出す方法について調べてきて話しあいをする。
20,デンプンに水を入れたときと,熱い湯を入れたときとを比べてみる。どちらにもヨードチンキを入れてみて色の変わり方をみる。
21,クズ湯をつくってみる。熱い湯を使ったときと,ぬるい湯を使ったときとどちらがうまくできるかを比べてみる。うまくできなかったときはどうしたらよいかいろいろ試みてみる。
22,いろいろなものについてデンプンが含まれているかどうかを調べる。(クズ・カラスウリなどの根,ユリ・サトイモ・ナガイモ・米・麦・トウモロコシなど)
2,イモの植えつけ・手入れ・デンプンとりの実験・デンプンの性質を調べる実験における態度・技術について記述尺度法によって考査する。
3,次の事項についての理解の状態を,再生法・選択法・真偽法・判定法等によって考査する。
(2) 葉の茂り具合とイモのでき具合との関係。
(3) イモの役目。
(4) デンプンの性質。
(5) ジャガイモ・サツマイモの栽培法。
(一) 指導目標
2,芽生えと環境との関係や,根のはたらきに気づく。
○ダイコン
2,水をやって常に適度のしめりをあたえたところと,水をやらないで乾いたままにしたところとのダイコンの成長を比較してみる。
3,二つの植木鉢によく乾いた土を入れ,一方の鉢の下の方を水の中につけておき,翌日この二つの鉢の土のしめり具合を比べて見て話しあいをする。
2,ナタネの種を皿にまいて,その芽生えが光のくる方へ伸びることを確かめてみる。
3,ナタネの苗の間引きをする。そしていままでの間引きの経験や,間引きの必要などについて話しあいをする。
4,間引いた苗について根毛を観察し話しあいをする。
5,常に手入れをして苗を育て,成育の状態を観察する。
2,実験・実習の技術について記述尺度法によって考査する。
3,次の事項についての理解の状態を,再生法・真偽法・判定法等によって考査する。
(2) 芽生えと環境との関係。
(3) 間引きの必要なわけ。
(4) 根のはたらき。
(一) 指導目標
2,イネの育ち方と環境との関連について理解する。
3,イネの栽培と関連して,土に対する理解を深める。
2,発芽と水との関係について話しあいをする。
3,水に浮いたもみを取り除くわけを考えて話しあいをする。
4,苗代または鉢の地ごしらえをする。
5,耕す深さと根の伸び方との関係について話しあう。
6,種もみをまき,よく育つように世話をする。
7,鳥・虫・雑草などとの関係について調べて話しあいをする。
8,代かきをする。村で行っている代かきの様子を見る。
9,代かきをするわけについて話しあいをする。
10,田の水について調べてきて話しあいをする。
11,苗取り・田植についての経験を話す。
12,苗取りをする。
13,苗取りで注意しなければならないことや,苗の根の張り具合などについて話しあいをする。
14,田植えをする。
15,苗を規則正しく植えることがなぜよいかについて調べて話しあう。
16,田植で注意しなければならないことについて話しあいをする。
17,一株に一本ずつ植えたのと,三本ずつ植えたのとの茎のふえ方を比べてみる。
18,成長の状態を常に観察し,グラフなどにかいてみる。
19,よく育つようにいろいろな世話をする。
20,イネの花の咲く様子を見て話しあいをする。
21,イネの花の開くことと,時刻・天気・季節との関係について調べて話しあいをする。
22,花がすんで,みのる様子を観察する。
23,イネのいろいろな災害について話しあう。
24,みのる頃の天気と稲作との関係について話しあいをする。
25,スズメや虫や病気に傷められているイネを見つけて,それについて話しあう。
26,スズメや虫や病気を防ぐことについて話しあいをする。
27,一株の穂の数を調べる。
28,一本ずつ植えた株と三本ずつ植えた株との穂の数を調べて比較する。
29,一穂のモミの数をしらべる。
30,一本ずつ植えた株と三本ずつ植えた株とについて,一粒の種モミから幾粒のモミができたかをしらべて比べる。
31,イネを刈って,稲かけにかけて干す。
32,どんなにしたら楽に早く刈れるかについて工夫して話しあう。
33,イネをこぎ落し,モミを選りわけて干す。
34,どの程度に干したらよいかについて話しあいをする。
35,もみすりをして,モミガラとゲンマイとわける。
36,ゲンマイを観察して話しあう。
37,イネを作る作業の一覧表をつくる。
38,田の土と畠の土とを比べて,話しあいをする。
39,苗代の土の粒が,表面はこまかく,下の方ほど粗いことを観察し,そのわけを考えて話しあう。
40,田の土も畑の土も,砂のように粗い土粒と,粘土のようにこまかい土粒とから成っていることを観察する。
41,土の中には,草木やそのほかの生き物の腐ったものや,また砂よりも大粒の小石のまじっていることを観察する。
42,土によって,水の吸い込み方・保ち方・土の固まり方の違うことを調べ,それがなぜであるかを考えて話しあいをする。
(2) イネの世話をするとき愛育の心をもってしているか。
(3) イネと土・雑草・虫・鳥・水・天候などと関連的にみているか。
(4) イネの分けつ(分檗)の実験における比較観察の態度。
3,次の事項についての理解の状態を,再生法・真偽法・選択法・排列法・判定法などによって考査する。
(2) 土を耕す深さと根の伸び方との関係。
(3) 種もみのまき方。
(4) 代かきの意味。
(5) 苗の取り方。
(6) 田植えの仕方。
(7) 害虫や病気の種類と防ぎ方。
(8) イネの成育と天候との関係。
(9) イネの成育と土の状態との関係。
(一) 指導目標
2,動物の生活を見きわめる態度を養う。
3,ウサギの飼育と関連して,毒草・薬草について理解する。
2,ウサギの箱やその近くを掃除して,出したごみについてどんなに利用したらよいかを話しあう。
3,ウサギのえさになる草をとってくる。
4,ウサギはどんな草を好くか,またきらうかを調べる。
5,ウサギのきらいな草に関連して,ウサギに毒になる草を調べてきて話しあう。
6,人に毒になる草を調べてきて話しあう。
7,ウサギや人に毒になる草を野外に出てみつける。
8,ウサギの世話ではどんなことに注意しなければならないかを話しあう。
9,ウサギの飼育日記をつける。
10,ウサギが下痢を始めたとき,どんな草を与えたらその下痢が止まるかを研究する。
11,人に薬になる草を調べてきて話しあいをする。
12,人に薬になる草を野山からとってきて花壇に植える。
(2) えさの好ききらいを注意深くみているか。
(3) 体重の増減に注意しているか。
(4) ウサギに異状があったとき,すぐ気づくかどうか。
3,次の事項についての理解の状態を,再生法・真偽法・選択法・訂正法によって考査する。
(2) ウサギの好きな草ときらいな草。
(3) ウサギに毒になる草。
(4) 人に毒になる草。
(5) ウサギの世話で注意しなければならないこと。
(6) 薬草の種類。
(一) 指導目標
2,チョウやアオムシについてその変態を理解する。
3,苗代や畑にいるいろいろな虫や鳥の習性を理解し,それらの間の関係や,それらと作物との関係を理解する。
4,いろいろなクモが環境に応じて巧みな生き方をしていることを理解する。
5,秋鳴く虫に関心をもち,その習性や生活状態について理解する。
6,ものごとを関連的に見る態度を養うとともに,工夫しながら努力を続ける修練をする。
○チョウとアオムシ
2,チョウがとまった花を調べて,花の構造と,チョウの管の口との関係を考えて話しあいをする。
3,チョウがとまった葉を調べて,卵のうみつけてあるのを見つける。
4,卵のついている葉を特ち帰り,アオムシのかえる様子を見る。
5,畑へ行ってアオムシを見つけ,その生活の状態について調べて話しあいをする。
6,アシナガバチやスズメがアオムシをねらってくる様子をみる。
7,アシナガバチやスズメとアオムシと作物との関係について考えて話しあう。
8,畑でみつけたアオムシや,卵から飼って来たアオムシを飼い続けて,畑からとって来たアオムシでは小さなウジが出たり,マユがついたりすることがあるが,卵から飼ったアオムシでは,これらのものが見えないことをみつけ,そのわけを考えて話しあいをする。
9,チョウの一生について観察記録をつくる。
2,ズイムシのガがどんな習性をもっているかを調べて話しあう。
3,ズイムシの卵はどんなところに多く見つかるかを調べる。
4,ズイムシがイネの害をすることや,それに対するスズメの働きについて調べて話しあいをする。
5,ズイムシの卵を飼って,卵からズイムシの出る様子を観察する。
6,ズイムシの一生について観察記録をつくる。
7,ムギの穂にはどんな虫が集まっているかを調べる。
8,ムギの穂に集まっているアリ・アブラムシ・テントウムシの親子など,いろいろな虫の様子を調べ,それらの間の関係や,それらと作物との関係について考え話しあいをする。
9,テントウムシとテントウムシダマシを観察し,その形や性質について比較してみる。
10,模様の違ったいろいろなテントウムシを集めて,その形や性質を調べる。
11,テントウムシとテントウムシダマシの子虫・さなぎ・卵をムギ畑やジャガイモ畠で集めて来て飼う。
12,出た親虫の模様を観察し,親虫と子虫との関係について話しあいをする。
13,これらの虫と,そのすんでいた場所との関係について調べて話しあいをする。
14,カマキリ・トンボ・ツバメなどについてその行動を観察する。
15,これらの虫と田畑の虫との関係について話しあいをする。
2,この網に虫がかかったときのクモの行動を観察する。
3,クモの網の糸を手にとって調べ,クモが巧みに使いこなすことのできるわけや,虫がよくかかるわけを考えて話しあう。
4,クモが網を張る様子を観察する。
5,土の中,草の葉の間などに住んでいるクモを見つけて,それぞれが環境に応じて,どんな生き方をしているかを調べて話しあいをする。
2,秋嗚く虫を集めて標本を作る。
3,種類によって,暗いところでよく鳴くものと,明るいところでよく鳴くものとがあるのを調べて話しあいをする。
4,コオロギの子をさがして来て飼う。
5,コオロギの生活を観察し,その記録を作る。
6,コオロギの鳴くことと光との関係について調べて話しあいをする。
7,コオロギの鳴くことと,雄・雌との関係を調べて話しあいをする。
8,コオロギの鳴くことと動作との関係について調べて話しあいをする。
9,コオロギのたべ物について調べて話しあいをする。
10,コオロギが多くどんなところに住んでいるかを調べて話しあう。
11,コオロギの一生とチョウの一生との比較表を作る。
12,虫の生活について作文を書く。
2,飼育実験の態度・技術について記述尺度法あるいは一対比較法によって考査する。
3,次の児童の作品について記述尺度法あるいは一対比較法によって考査する。
(2) チョウ・ズイムシ・コオロギなどの観察記録。
(3) コオロギの一生とチョウの一生の比較表。
(4) 虫の生活についての作文。
(2) チョウの変態。
(3) いろいろな虫や鳥の相互の関係及びそれらと作物との関係。
(一) 指導目標
2,水の中にすむ動物の生活のし方を理解する。
2,それらの貝が,その環境の中でどんな生活をしているかを調べて話しあいをする。
3,いろいろな種類の貝を集める。
4,いろいろな種類の貝について比較し,その体の特徴を調べて話しあいをする。
5,貝の体のでき方が,水の中で生きて行くのに適していることを調べて話しあいをする。
6,水鉢などに,自然と同じような状態をつくって,その中で貝を飼って観察する。
7,飼っている貝を状態の違うところに移して観察し,話しあう。
2,飼育・実験の態庚・技術について記述尺度法によって考査する。
3,次の事項についての理解の状態を,再生法・真偽法・選択法・訂正法・判定法等によって考査する。
(2) 貝の種類とその形態的特徴。
(3) 貝の体のでき方が,どんな点で水の中の生活に適しているか。
(一) 指導目標
2,工夫考案の力やものごとを見きわめる態度を養う。
2,電話遊びをする。
3,電話機についていろいろ工夫して話しあう。
4,つくった電話機を使って,いろいろな遊びを工夫する。
5,糸が音を伝えることを中心にして,音に関する事柄について話しあいをする。
6,糸を長くすると音が聞えにくくなることから,遠方へ昔を伝えるには音のエネルギーを電気のエネルギーに変える必要のあることを確める。
7,木・かね・地面・水などが音を伝えることを調べて話しあいをする。
2,電話機を作る態度・技術について,次の事項を中心にして,記述尺度法あるいは一対比較法によって考査する。
(2) 予想をためしてみながら製作をすすめているか。
(3) 出来上がったものをためしてみて更によいものにしようと工夫するか。
(4) 通話の方式をいろいろ考えるか。
(5) 工作技術はどうか。
(2) 物によって音の伝わり方に違いのあること。
(3) 糸電話で,糸をゆるめるときこえないわけ。
(4) 糸電話で,糸の途中が何かにふれていると,音がきこえないわけ。
(一) 指導目標
2,鳥の中に,季節によって,多くなったり少なくなったり,また見えたり見えなくなったりするもののあることに気づき,鳥の生活と季節との関係を理解し,環境に応ずる生き物の生活についての理解を深める。
3,鳥の生活と人生との関係について理解し,鳥類愛護の念を養う。
4,自然の現象を継続的にくわしく見,またいろいろな現象を相互に関係づけて見る態度を養う。
2,いままでの観察記録(第二・三学年のときの「季節だより」についても)について次の事項を調べる。
(2) 一年中見られるが,ある季節には目立って数が多くなる鳥とその時期。
(3) 一年を通して見られる鳥。
4,渡りをするいろいろな鳥の標本を見る。
5,いろいろな鳥の巣の標本を見る。
6,鳥の巣箱を作って,樹木や家の軒などにかけ,その中に出はいりをする鳥の様子を観察し,記録する。
7,巣箱の口の大きさや向きをいろいろに変えてみて,鳥の出はいりをする具合を調べ,話しあいをする。
8,ツバメの生活について,次の事柄を観察し,記録する。
(2) 巣を作り始めた日。巣を作る様子。巣の出来上った日。巣の形。
(3) 雌鳥が巣についた日。卵をあたためている様子。雄鳥が餌を運んで来る様子。
(4) ひなが出た日。ひなの数。親鳥がひなに餌を与える様子とひなの餌を食べる様子。
(5) 親鳥の餌をとる様子と餌の種類。
(6) 夜,ひなや親鳥の眠っている様子。
(7) ひなの育つ様子。
(8) ひなが始めて巣を離れた日とその様子。
(9) ひなが飛ぶ練習をしている様子。
(10) ひながいなくなった日。
10,ツバメが春・夏に見られ,秋・冬に見られないわけについて調べ,話しあいをする。
11,ウグイス・モズなどが秋・冬に多く目につき,春・夏にあまり目につかないわけについて調べ,話しあいをする。
12,ガン・カモなどが秋・冬に見られ,春・夏に見られないわけについて調べ,話しあいをする。
13,ガンがどんなになって飛んでいるか,また一日のうちでいつ頃いちばん多く飛んでいるかを観察し,話しあいをする。
14,池や川などにいるガンやカモなどを観察する。
15,ツバメ・ガン・カモなどがどこから飛んでき,またどこへ飛んで行くのかを調べ,その道すじを地図に書いてみる。
16,渡りをする鳥を飼って観察する。
17,ツバメ・ガン・カモ・ウグイスなどについて作文を書く。
18,渡り鳥の生活の映画や幻燈を見る。
19,外国にいる鳥についての絵葉書・写真・映画・幻燈などを見る。
20,いろいろな鳥の鳴き声を調べ,話しあいをする。
21,いろいろな鳥についての物語・詩・和歌・俳句などを読む。
22,鳥を主題にして詩・和歌・俳句などを創る。
23,いろいろな鳥についての歌を習って歌い,またレコードを聞く。
24,いろいろな鳥について,それぞれどんな餌を食べているかを調べ,話しあいをする。
25,作物の生育やわれわれの生活に害になる鳥にはどんなものがあるか,またその害を防ぐにはどんなにしたらよいかを調べ,話しあいをする。
26,作物の生育やわれわれの生活に益になる鳥にはどんなものがあるか,またその鳥を護るにはどんなにしたらよいかを調べ,話しあいをする。
27,バードデーの催しに参加する。
28,特に保護しなくてはならない鳥にはどんなものがあるか,またその保護の方法はどんなにしたらよいかについて,書物で調べたり,話しを聞いたりし,またそれについて話しあいをする。
(2) 一年を通じての鳥の観察や,また特にツバメの観察などを根気よく続けているか。
(3) 巣箱の観察の場合,いろいろ条件を工夫して試みているか。
(4) 鳥の生活を,季節・天候・作物・虫・他の鳥・人の生活などと関連的に見ているか。
(5) 常に鳥を愛護の心で眺めているか。
(6) 鳥の生活の映画や幻燈などを見る態度。
3,画集や作文などについて,そのできばえを一対比較法あるいは記述尺度法によって考査する。
4,次の事項についての理解の状態を,再生法・真偽法・選択法・判定法等によって考査する。
(2) 鳥の生活の環境に対する適応の有様。
(3) われわれにとって直接益になる鳥と害になる鳥。
(4) 鳥の害を防ぐ方法。
(5) 鳥類の保護。
(一) 指導目標
2,工夫考察の力,ものごとをきわめる態度を養う。
2,紙だま鉄砲をうって遊ぶ。
3,たまをよく飛ばすにはどんなにしたらよいかを工夫して話しあう。
4,たまの飛ぶわけについて考えて話しあいをする。
5,自分の作った紙だま鉄砲を,更によくたまの飛ぶものに作り直してみる。
6,空気の存在・性質について調べて来て話しあいをする。
7,空気の性質を,われわれがどんなことに利用しているかを調べて来て話しあう。
2,紙だま鉄砲を作る態度・技術について,次の事項を中心にして,記述尺度法あるいは一対比較法によって考査する。
(2) どの程度に構造やはたらきを理解して,それにあうように材料を選んでいるか。
(3) 結果を予想し,予想をためしつつ工作をつづけているか。
(4) 工具の活用をはかっているか。
(5) 工具を大切に扱うか。
(6) 技術の熟練の程度。
(7) 出来上がったものについて欠点を調べ,更によいものにしようとする態度がみられるかどうか。
(8) 出来上がったもののできばえ。
(一) 指導目標
2,工夫考案の力,ものごとを見きわめる態度を養う。
2,おきあがりこぼしを作る。
3,作ったおきあがりこぼしを転がしたり倒したりして,その度に,おきあがる様子を観察し,そのわけを考えて話しあいをする。
4,いろいろな物について,どんな物が倒れ易く,どんなものが倒れにくいかを調べて,そのわけを考えて話しあう。
5,日常生活の中にある,すわりのよい物・すわりの悪いものを調べる。
6,おきあがりこぼしと同じような理を応用したおもちゃにどんなものがあるかを調べる。
2,おきあがりこぼしの製作において,工夫の態度・材料の選び方・工作技術の熟練の程度等について,記述尺度法によって考査する。
3,製作したおきあがりこぼしのできばえについて,一対比較法によって考査する。
4,物のすわりについての理解の状態を,再生法・真偽法・選択法・判定法等によって考査する。
(一) 指導目標
2,温度の相違による水の変化を理解する。
3,ものごとをくわしく考察する態度を養うとともに,科学的な処理になれる。
2,コンロで炭火をおこす。
3,どんなにしたら火がよくおこるかを試みて話しあう。
4,家庭でコンロの火をよくおこすためにどんなことをしているかを調べて来て話しあう。
5,コンロの下の口を開けたり,うちわ・火ふき竹・火おこし・えんとつなどを使えば,火がよくおこるわけを考えて話しあう。
6,炭火を消すにはどんな方法があるかを調べる。
7,火消しつぼに炭火を入れて消してみる。
8,火消しつぼに炭火を入れてふたをすると,火が消えるわけを考えて話しあう。
9,家庭で火ばちの火を長くもたせるためにどんなことをしているかを調べて来る。
10,火ばちの火に灰をかけておくと,火が長くもつわけを考えて話しあう。
11,ロウソクの火の燃える様子を観察する。
12,ロウソクの火と炭火とを比べて,その違いを考えて話しあう。
13,ロウソクの火に,空びんなどをかぶせると消えることを試み,そのわけを考えて話しあう。
14,水を熱して変化する様子を調べて話しあいをする。
15,湯気が冷たいものにふれて水玉になるのを観察し,そのわけについて考えて話しあう。
16,水を熱してわきあがることを観察し,それについて話しあいをする。
2,次の事項についての理解の状態を,再生法・選択法・真偽法・判定法等によって考査する。
(2) うちわ・火ふき竹・火おこしえんとつなどを使えば,コンロの火がよくおこるわけ。
(3) 火消しつぼで炭火の消えるわけ。
(4) 火ばちの火に灰をかけておくと火が長くもつわけ。
(5) ロウソクの火と炭火との違いについて。
(6) 温度によって水の変化する状態について。
(7) 水蒸気について。
(一) 指導目標
2,四季の一つとしての春の天気について理解する。
2,一日の中の気温の変化,日々の気温の変化を測る。
3,気温の測定の結果をグラフに表わしてみる。
4,畠や花壇の土の中の温度を継続的に測ってグラフに表わし,気温の変化と比較してみる。
5,太陽の高さを継続的に測ってグラフに表わしてみる。
6,日の出入りの方角・時刻を継続的に調べてグラフに表わしてみる。
7,気温の変化,地中の温度の変化,太陽の高さ,日の出入りの方角,時刻についてのグラフを見て,これらの間にどのような関係があるがを調べて話しあう。
8,春分とはいつをいうのか調べて来る。
9,春分について話しあいをする。
(2) 観測・測定の技術の程度,またこれを根気よく続けていこうとする態度が見えるかどうか。
(3) 太陽の動きに注意し,その動きに一定の道があること,日の出・日の入りの時刻,昼夜の長さの変化していく様子をくわしく見きわめる態度が見られるかどうか。
(4) 実験・測定等における企画的能力及び工夫の態度について。
(5) 数量的な処理の能力がどの程度進んだか。
3,次の事項についての理解の状態を,再生法・選択法・真偽法・判定法等によって考査する。
(2) 春分のころの太陽の高さ,昼夜の長さ,日の出入りの方角と時刻。