一、二位数に基数,あるいは二位数を加えて,和が100より大きくならない場合についての計算をすること。
二位数に基数,または,二位数を加える計算能力を養うこと。
(二) 予備調査
2.10の倍数に関する加法を,10を単位とした集合を意識しながら,計算できるかどうか。
3.基数の合成・分解が理解できているかどうか。
4.二位数に基数を加えて,繰上りのない計算を,数え足す仕方で,できるかどうか。
2.二位数に基数を加えて,繰上りのある計算をする。
3.二位数に10の倍数を加えて,繰上りのない計算をする。
4.二位数に二位数を加えて,繰上りのない計算をする。
5.二位数に二位数を加えて,繰上りのある計算をする。
(2) 加法が日常生活に適用されているかどうか。
(3) 二位数は,10と1との二つの単位を用いて表わしたものであることが,理解されているかどうか。
(4) 縦書きの形式の意味の理解ができているかどうか。
(2) 実際問題において,この範囲の計算ができる能力。
二、二位数から基数あるいは二位数を引く計算をすること。
二位数から基数,または二位数を引く暗算力を養うこと。
(二) 予備調査
2.10の倍数に関する減法を,10を単位とした集合を意識しながら計算できるかどうか。
3.数の合成分解が理解できているかどうか。
4.二位数から基数を引いて,繰下りのない計算を数え引く仕方でできるかどうか。
2.二位数から基数を引いて,繰下りのある計算をする。
3.二位数から10の倍数を引く計算をする。
4.二位数から二位数を引いて,繰下りのない計算をする。
5.二位数から二位数を引いて,繰下りのある計算をする。
(2) 減法が日常生活に適用されているかどうか。
(3) 二位数は10と1の二つの単位で表わしたものであることが,理解されているかどうか。
(4) 縦書きの形式の意味の理解ができているかどうか。
(2) 実際問題において,この範囲の計算ができる能力。
三、乗法九九を理解し,等分除・包含除の意味を理解すること。
乗法九九を理解し,暗算してこれを日常生活に用い,数える技術の向上を図る。また,生活に即し,等分除・包含除の意味を理解させて,除法の前提とする。
(二) 予備調査
2.累加の意味が理解されているかどうか。
3.二位数あるいは基数に,基数を加える暗算ができるかどうか。
4.減法の意味が理解されているかどうか
5.累減の意味が理解されているかどうか。
6.二位数あるいは基数から,基数を引く暗算ができるかどか。
2.乗法の意味を考える。
3.乗法の結果を暗記するため,九九が確実に構成されるように努める。
4.九九を用いて,巧みに数えられるように努める。
5.事実問題に対して,九九を用いる。
6.物を等分するのに,九九を用いる。(等分除)
7.同数累減の生活に九九を用いる。(包含除)
8.乗法九九の暗算速度を増すように練習をかさねる。
9.各段の九九を途中から順に,あるいは逆に唱える。
(2) 物があるきまった数ずつ,一かたまりになってふえていくとき,その全体の個数を求めるのに九九を用いる能力。
(3) 集合を個数の同じ集合に分けるとき,その分けた後の集合の個数を求めるのに九九を用いる能力。
(4) 物があるきまった数ずつ,一かたまりになってへっていくとき,そのへった全体の個数を求めるのに,九九を用いる能力。
(2) 日常生活,とくに買物などの生活に起こる事柄に対して,九九を用いる能力。
(3) 日常生活に起こることがらに対して等分除・包含除を用いる能力。
(4) 幾つかが一かたまりとなって,引きつづいて周期的に起こることがらに対して,九九を用いる能力。
(5) 幾つかが一かたまりとなって,引きつづいて周期的に起こることがらに対して,等分除・包含除を用いる能力。
四、繰上りのある加法や,繰下りのある減法について,概算ができること。
加法・減法,特に繰上り,繰下りのある場合に,一々数えたり,計算したりすることなしに,直覚的に大略の数の見当をつけることができるようにすること。
(二) 予備調査
2.10の補数関係が十分に理解されているかどうか。
3.二位数に基数,あるいは二位数を加える暗算及びその逆の計算がどの程度にできるか。
4.二位数は10と1を単位として表わした数であることが理解されているかどうか。
2.上と逆の計算において,繰下りが起こるか起こらないかを直覚的に判断できるように努める。(1の位の数を比較して)
3.繰上り,あるいは繰下りのある場合に,10の位の数字を直覚的に求められるように努める。
4.二位数に関する加法・減法の計算の速度を増すように努める。
(2) 二位数と基数に関する加法・減法において,和あるいは差の概数を求める能力。
(3) 日常生活に起こることがらに対して概算を用いる能力。
五、長さや容積を測ったり,広さや角の観念を用いること。
長さ・容量に関する理解を深め,測定する技術を修得させ,また,広さ・角に対する観念を得させる。
(二) 予備調査
2.真直ぐなものの長さをくらべる能力があるかどうか。(あてがって)
3.容量について,どれぐらいの理解をもっているか。
4.広さの観念をもっているかどうか。
5.広さと大きさの観念が結びついているかどうか。
6.時計の針の回転の大きさに対して関心をもっているかどうか。
2.一メートルの長さを具体物の長さに移す。
3.50m以内の距離を巻尺やなわで測る。
4.50m以内の距離を目測する。
5.50m以内の距離を歩測する。
6.測定値の取り扱いを習う。
7.短かい長さを測る単位として,「センチメートル」を習う。
8.物指で10㎝以内のものを測りとる練習をする。
9.物指でいろいろな物の長さを測る練習をする。
10.物指を用いてきまった長さの線を引く。
ll.実物に即して,円のまわりとさしわたしとの関係を調べる。
12.まるい物のまわりの長さを計算する。
2.「リットル」「デシリットル」を習う。
3.いろいろな入れ物の容積を測って,その入れ物の容積を覚える。
4.上の入れ物の容積をもとにし,ほかの入れ物の容積を目測して調べる。
2.重ね合わせることのできるものの広さをくらべてみる。
3.きまった広さのものをもとにして,ほかのものの広さをはかる。
2.直角を習う。
3.生活の中に直角を見つける。
4.三角定木の使用法を習う。
5.三角定木の角の大小を比較する。
6.三角定木の角と,時計の長い針の回転の角との関係を調べる。
7.三角定木の角の間の関係を調べる。
8.回転の角と広さの関係を調べる。
9.角に留意して図形を観察する。
(2) 広さや角の大きさを,日常生活に用いているかどうか。
(3) 長さや容量を測定したとき,その端数をどんなに処理しているか。
(4) 長さや容量を測定する技術や態度が身についているかどうか。
(2) 重ねることのできない二つの角の大きさをくらべる能力。(たとえば,一つの三角定木の二つの角──基準線を設け,それを一辺として二つの角を移すこと。)
(3) 日常生活における長さに関する事実問題を解決する能力。
(4) 日常生活における容量に関する事実問題を解決する能力。
(5) まるい物のまわりを計算する能力。
六、いろいろな表をつくったり,理解したりすること。
いろいろなことがらを表に表わし,また,表わされた表を理解する能力を養うこと。
(二) 予備調査
2.子供が自分の計かくしたことを,どんな表に作っているか。
3.時間的に継続して起こることがらを,どんな表に作って整理しているか。
2.二つの変数の間にある関係を表に表わしてみる。
(2) ことがらを表に表わして,概観しようとする態度ができているかどうか。
(3) 函数関係を表に表わす能力。
(2) 棒グラフから何回つづけて起ったか。その回数,あるいはその概数を読み取る能力。