第六章 学習結果の考査

 

考 査 の 意 義

 

 学習結果の考査(evaluation)は,生徒の成績を採点することばかりが目的ではなく,もっとたいせつなことは,生徒が学習の目標を達するのに,教師の指導がどの程度まで役立ったかを調べることである。そして考査の結果は,学級としてばかりでなく生徒一人一人に対する教材と学習指導法を改善するための信頼できる資料ともなるのである。

 考査には総合的な方法と分析的な方法とがある。総合的な方法とは教室における生徒の学習状態を観察するとか,学習帳を調べるとか,その他生徒の学習結果を全体として調査する方法で,分析的な方法には次のようないろいろの種類がある。しかし下に挙げるものも施し方によっては総合的方法になるから両方法の長所と短所を十分会得し,工夫をこらして活用することが肝要である。

 

解答のしるし

 

 考査をする前に,生徒に次のようなしるしを伝えておくのが便利である。

 1.○(正しい答)         2.×(誤まった答)

 3.=(取りのぞくこと)      4.>(つけ加えること)

 5.∽(順序をかえること)

 

考 査 の 方 法

 

一.聴き方と話し方。

二.読み方。 三.書き方。