第五章 学習指導法

 

英語学級の編制

 

 英語で考える習慣を作るためには,忠実にまねることと,何度もくり返すこととたくさんの応用とが必要である。このために,一学級の生徒数が30名以上になることは望ましくない。

 聴き方と話し方とが英語の第一次の技能であるから(第一章参照),生徒は,特に初期の課程においては,教師の話し方になれなければならない。こう考えて来ると,中学校においては,一人の教師が一学級に少なくとも一年間専属することが望ましい。

 

教授時数の配当

 

 英語の学習においては,一時に多くを学ぶよりも,少しずつ規則正しく学ぶ方が効果がある。それで毎日一時間一週六時間が英語学習の理想的な時数であり,一週四時間以下では効果が極めて減る。

 特に中学校においては,聴き方・話し方・読み方・書き方は別々の時間でなく同じ授業の中で総合的に学習されることが望ましい。

 高等学校においては,生徒の興味と土地の況とによって教授時数を聴き方・話し方・読み方・書き方に分けるのがよい。教授時数の2/3を聴き方,話し方と読み方に当て,あとの1/3を書き方に当てるのも一つの行き方である。

 

各単元の学習指導法

 

学習指導法の改善