第二章 英語に対する生徒の興味

 

選択科目(Elective Course)としての出発

 

 生徒は小学校6箇年の国語科において,一応の日本語を習得している。生徒の中には,特に英語を話す人々の住んでいる都市においては,英語に対して深い興味を持っている者があろうし,農山漁村などにおいても,早くから英語に興味を持っている者もあるであろう。

 生徒は中学校に入学したら,直ちに英語を選択するかどうかをきめなければならない。生徒は父兄や先輩にも相談するであろうが,最後的な決定は自分でしなければならないのであるから,適当に指導すべきである。

 かくて,英語学級は英語を選択した者のみで編制する。

 

予備調査(Preliminary Research)

 

 生徒は小学校の国語科においてローマ字を学んでいるかもしれないが,英語学級が編成されたら,直ちに英語に対する生徒の興味(interest)や知識(information)について,例えば,次のような項目によって予備調査をして,英語教育を始める資料として活用するがよい。

 各学年のはじめにも上と同じような予備調査を行って指導の計画と実行との資料として活用したい。