文法の学習指導の範囲は、ことばのきまりをしぜんに、興味ぶかく、身につけることから出発して、口語文法と文語文法とを組織的に学習することである。
二 目 標
ことばは、社会生活をするばあいに、自分の考えを伝えるものであるから、自分の考えを社会的なきまりにしたがって表わさなければならない。そうでなければ、考えを正しく伝えることはできない。正しいか正しくないかということが、そこから生まれてくる。文法の学習指導は、国語のきまりを児童生徒の自覚にのぼせて、計画的・効果的にしようとするもので、次のような指導の目標が生まれてくる。
(二) 国語の構造を知る。
(三) 国語の特質をさとらせて国語に興味をもたせる。
(二) 話しかたにおける音声言語には、文章とは違った国語の特色が見られる。話しかた学習の興味が、そのまま文法学習の興味になるようにすること。
(三) 作文の学習活動には、文法の学習活動がふくまれている。作文学習の興味が文法学習の興味になるようにすること。
(四) 他の教科の学習や、生活全般にわたる言語活動のなかに、文法学習を考えること。
(五) 文法書は、中学校になって現われるが、語法的事実は小学校の第一学年にも存在する。おのおのの発達段階に応じてとり扱われなければならないものである。文法書は、それに統一をつける目的で学習せられる。
(二) 文・文節・単語。(自立語と独立語)
(三) 文の構造。(主語と述語・修飾語・独立語)
(四) 文節と文節との関係。
(五) 品詞分類。
(六) 動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の活用、動詞の種類と用法等。
三 発達段階と文法学習指導上の注意
2 たずねたり、答えたり、話しあったりするなど、実際生活の場で正確なことばの必要をさとっていく。
3 こみいったいいかたをさける。そのためには、一個の文を短く句切るようにさせる。
4 主語と述語の関係をはっきりさせる。
5 文章における句読、話しかた・朗読における休止によく気がつくようにする。
6 問題法や構成法や例示法によって、ごくしぜんに文の構造がわかるようにする。
7 作文を書いた後、なんべんも読みなおして相手によくわかるようになおす。
8 できるだけ実際の経験によって、語いを拡充させる。
9 敬語は身近なもののつかいかたから、しだいに広く一般的につかえるようにする。
10 この期では、不自然でない児童語や方言は許容する。
2 文章の種類や構造が、事実として、しだいによくわかるようにさせる。
3 主語・述語の関係、修飾・被修飾の関係、対等・附属の関係、独立語など、文節と文節との関係に自覚をもたせる。
4 単語の種類を事実として、しだいにはっきりさせる。外來語を知ること、ローマ字による文章を読んだり、書いたりすることによって、いっそうはっきりわからせる。
5 省略が多い国語の特質を考え、意味を満たしてわかる力をつける。
6 敬語は一般的ないいかたをさせる。
7 助詞の用法を学んでいく。
8 作文の書きかたや、なおしかたなどをしだいにふかめていく。
9 学習活動に問題法や討議法を加えたり、実際に調査したり、考察したりすることによって、自発的に法則の自覚を高める。
2 文章の構成、語の選択、他人の談話などに対して、鋭い感覚をもたせる。
3 口語文法と文語文法を組織的にとり扱う。
4 文法上の用語は、あらゆる国語学習の機会を通し、実際に使用してなれていく。
5 外国語の学習にも、自国語の文法を考えてみる。
6 他人の文章を批正することによって、正確に表現する必要と興味をもたせる。
7 話しかた、読みかたの基本的な法則を体得して、他人の話しかたや文章を鑑賞したり、批評する力をやしなう。
参考 一
単元を中心とする言語活動の組織
話すこと、つづること、読むこと、書くこと、文法、文学等とわけたのは、すでに述べた通り、学習の便宜のためにすぎないのである。いろいろなことを知るために読んだり、また、楽しみのために読んだり、文章で表わしたり、話しあったり、文法をわきまえたりするが、これらはすべて、国語の効果的な使用という点からして一体をなすもので、わけてはならないのである。
教室における国語科の作業は、単元を中心として、組みたてることもできる。その単元をたてるにあたって、次の二つのことが児童・生徒に適しているかを考えなければならない。
二 話されたり、書かれたりすることがら、題目、内容。
ここに単元というのは、ある題目、内容を提出し、これについての言語活動をいとなむものである。
単元による方法は、児童・生徒が解決しなければならないような問題をだし、児童・生徒が問題を解くときのすべての経験、到達した結論、達成した結果をまとめていくことであると定義できるであろう。国語教科書の一課一課も、じつは、そうした作業単元を考慮において編集されている。ここでは、そうした与えられたものでなく、児童・生徒みずからが問題を選びだして、自発的に活動するばあいを考えてみよう。とくに中学校の生徒に実施しうるものについて考えてみよう。
生徒のどんなグループも必ず当面する諸問題の中から、多くの問題を選びだすことができる。たとえば教室討議でいろいろな問題について、さまざまの意見が発表されるであろう。ある生徒は、ある級長候補が他のだれよりも適任だと考えよう。他の生徒は、別の意見をもち、他の候補者をより高く評価することもあるであろう。また、政党や、労働組合運動や、農地改革の問題などについても、いろいろな意見があろう。生徒は、また一般社会人や両親たちの意見に興味を感ずるであろう。さらに、意見の起源について考えるだろう。なぜ、人は同じ問題について異った意見を有するのか。人はどこからその意見をえるか。個人や団体が、他の人々の意見に対して影響を及ぼすかどうか。もし及ぼすとしたら、どんなふうにして行われるか。これは大きな問題であるから、それを解決するのに、長時間かかるかもしれない。なんとなれば、民主主義の下では、各人が何を考えるかということは、非常な重大性をもつからである。したがって、この問題は、次のようにいいかえることができる。
「われわれの意見は、他人の意見によって、どんな影響をこうむるか。」
この単元は、中学校三年生に適当だと考えられるが、これによって、生徒が話したり、読んだり、書いたりする材料をうるとともに、多くの言語活動が示唆される。
国民が民主的な生活をいとなみ、民主的な政府をもっている国においては、国民の生活に影響を及ぼすような決定は、国民自身の手によってなされる。政府における国民の代表者によって、決定されることがらもあり、また、政府とまったく関係のない団体によって決定されることがらもある。たとえば、村におけるクラブとか、または人人の集まりが、討論をとおして、その村を清掃し、もっと美しく、もっと衛生的なものとせねばならないと決定することもできる。学校・警察・厚生施設などを維特するため、各家庭がどれほど税金を納めなければならないかというようなことがらは、市・町・村・県および国の政府によって決定される。
国民が決定をする時、国民各人に関係のある問題について、各人がいかに考えるかということはきわめて重要である。各人が真実を知ること、市民として関係のあるあらゆる問題に関して多くの公正なる情報をもつということは大事なことである。この情報をもとにして、各人は、公共の問題について、自分の心をきめ、自分の意見をもち、それにしたがって投票したり、その他の行動をする。しかし、ときには、公正な情報に接することができないことがある。情報の一つの大きな源は学校である。しかし、過去において学校も公正な情報を与えてくれなかったことがしばしばあった。他の源は、新聞・雑誌・本・パンフレット・ラジオなどである。これらのうちに、真実をゆがめ、また、問題の半面のみしか示してくれないものもあった。
他人の意見に影響を及ぼす、一つのよい例は、選挙の時の候補者である。社会にはいろいろな政党がある。このまえに施行された選挙で、各政党は、それぞれの候補者を当選させようと大いにつとめた。各政党は、自分の党を成功させるために、しばしば自分たちに有利な話しかしない。かれらは、投票者に、自分等の候補者を選ぶことが、投票者にとって利益になるといいたてる。候補者は新聞・演説・雑誌・ラジオをつかって運動する。市民は、これらのすべてを聞いたり、読んだりしたうえで、どの候補者がもっとも適任であるかを決定するわけである。
いろいろな宣伝を聞いたり、読んだりしたばあい、それを弁別するだけの力をもたなければならない。宣伝とは他人の意見を支配しようとして、いわれたり書かれたりしたものである。宣伝にはよいものもあれば、わるいものもある。たとえば、公共心のある市民の団体は、住民の病気予防のために、その町に新しい下水道施設の必要を認めるであろう。かれらは団体をつくって、新しい下水道施設の必要を公衆に納得させる運動をはじめるであろう。これは宣伝ではあるが、利己的でなく、公衆のためになるものであるから、よい宣伝である。しかるに、反対者がある考えをつくりあげ、公衆をしてこの考えを支持させようとし、それが私腹だけをこやして、すこしも公衆の利益にならないばあいがある。これは明らかにわるい宣伝である。
二 内容(範囲と順序)
(二) 世論とは何か。また、民主政治においてなぜ大切であるか。
(三) 子どもの意見は、いかに両親から影響されるか。
(四) 子どもの意見は、学校で同級生や先生からいかに影響されるか。
(五) われわれの意見は、読む本によっていかに影響されるか。
(六) 人々はなぜ他人の意見に影響を与えようとするのか。
2 広告する人はなぜそうするか。
3 新聞や雑誌を編集する人はなぜそうするか。
4 雇主はなぜそうするか。
5 労働組合の指導者はなぜそうするか。
6 各種団体の長や議員などの候補者はなぜそうするか。
2 公開演説か。
3 雑誌か。
4 ラジオか。
5 会話か。
6 パンフレットか。
7 映画か。
8 ポスター・宣伝びらか。
(九) われわれは宣伝をいかに弁別するか。
(十) 批判的判断とは何か。また、それをいかに用いるか。
三 目 標
(二) 世論とその重要性を理解させる。
(三) 人は、しばしば他人の意見に影響を与えようとすることを知らせる。
(四) 個人にとっても団体にとっても、価値ある目的を達するために、他人の意見に影響を与えることは、必要で望ましいことではあるが、人および団体は、しばしばそれを利己的にこころみることがあることを理解させる。
(五) 宣伝および宣伝をひろめるいろいろな方法を知らせる。
(六) 文書および口頭によるいろいろな諸宣伝を弁別する能力をやしなう。
(七) 考えをきめるまえに手にはいる一切の事実を求め、あるいは、事実が手にはいらなければ判断を控える態度と習慣とをやしなう。
(八) 人々に、情報を伝えるもっとも重要な方法としての新聞・ラジオ・映画・雑誌・世論に親しませる。
(九) 次の事において、自分の意見をいっそう効果的に表現できるような経験を与える。
2 小さなグループの中での討論。
3 グループの前での話。
4 公式のばあいにおける話。
5 文章を書くこと。
6 その他、言語を用いるいろいろなばあい。
四 学習活動の例
(二) 「民主主義の手びき」を広く読んだ後で、「政府はなぜ世論にもとづくべきてあるか。」という問題を、学級で討論すること。
(三) 天候・幸運のまじない・動物・その他についての、古いことわざや古い考えなどについて、学級で討論をすること。それらの古い考えの一覧表をつくること。あなたがたの社会には、その古いことわざや考えを信じている人がたくさんいるだろうか。あるならばそのうちから一、二を選び、科学の本を読んで、それらの考えが、事実として科学的にうちたてられたものかどうかを調べてみよ。これらの考えはどんなところから起ったか。多くの人々が、信じているからといって、その考えは必ず正しいものであろうか。
(四) 学級で討議をして、級友が意見を発表した問題の一覧表をつくること。同一の問題について異なった意見をもつ者の名を書きつけよ。それらの意見が、(イ)家庭で、(ロ)学校で、(ハ)遊び友達から、(ニ)新聞を読んで、(ホ)その他の資料のうち、どれからえられたかを調べてみよ。意見を発表した者がすべてそのことがらについてうまく話すことができるかどうかを学級で話しあいせよ。
(五) 学級での話しあいを通して、級友の意見が違っている問題を二、三選ぶこと。各人に、三、四分間ずつ自分の意見およびその理由と、それを裏づける事実とを発表させる。それぞれの発表の後に、話しあいをして、その意見を正当づける十分な事実があるかどうかをきめよ。
(六) 自治委員会を設けるべきかどうかというような、学校に関する問題を選ぶこと。意見をまとめるまえに、問題について入手できる一切の情報をしらべよ。まず、生徒のできるこうした作業の必要があるかどうかを考えてみよ。次に、それが自治制度によって適当に行われるかどうかを調べよ。生徒の自治がどのように行われているかを知るために、他の学校に問いあわせたり、見学したりしてみよ。あらゆる方面から事実を集め、意見をまとめて学級に発表せよ。
(七) 学級や学校の選挙において、役員はどんなしごとをしなければならないかを決定するために、その地位をよく研究すること。次に、そのようなしごとをりっぱにつとめうる人について、学級で話しあいをしてみよ。さらに、投票するまえに、候補者のなかのだれが本当に適任かを知るために、候補者について研究してみよ。
(八) 生徒を選んで、短い話でその典型的な意見を表わすように、次のような役割を演じさせてみる。
2 「身体を健康にする」という薬品を売りつけようとして、聴衆を説いている売り子。
3 やとい主についての意見を述べている労働組合の指導者。
4 ある地位に選挙してもらおうとしている候補者。
学級の者は、その演説をよく聞いて、主題の一面だけを表わしたり、あるいは、いくつかの事実を落したりする例を指摘するようにつとめること。
(十) 「意見と事実とはどう違うか。」という問題について学級で討議をすること。
(十一) 父兄や生徒が読んでいる新聞をしらべること。一定の期間にわたってそれらの社説を集めよ。とり扱っている問題によって社説を分類せよ。観点の相違に注意せよ。編集者のいろいろの観点について討議せよ。
(十二) 新聞のニュース欄は、できるだけ真実であり、完全であり、正確でなければならない。また意見はすべて社説にのみかぎるべきである。各自およびその父兄が読んでいる新聞をしらべて、ニュースが意見によって色づけられている例を探しだしてみよ。たとえそれが掲示板にだされるただ一枚のものや、謄写版によってごくすこししかつくられないとしても、学級新聞をつくってみよ。意見はすべて論説欄にかぎり、ニュースは正確に、意見をまじえないよう注意せよ。
(十三) 学級文庫に、全国的に知られている雑誌を少なくとも、一さつずつそなえるようにすること。記事を選んで学級のために読んで報告させること。筆者の観点を要約すること。
(十四) 学級にラジオをもっているか、あるいは使用できるばあいは、社会問題や経済問題についての番組を選んで聞くこと。その後で、放送者の観点について、学級で話しあいをせよ。
(十五) できるならば、学級全体で見られるような映画を見ること。映画で見た生活のしかたについて話しあい、それがわが国民生活の映画であったばあいは、それが現実であるか、または生活について誤った考えを与えるようなものかどうかを明らかにせよ。
(十六) 外国における生活のしかたについて、外国映画で見たものと、本に書いてあることや、外国に行って來た人が見たことを比較すること。
(十七) 宣伝は、他人の意見を左右しようとする企てである、それはよい目的にもわるい目的にも用いられる。宣伝のよい用いかた、わるい用いかたについて話しあいをしてみよ。宣伝はどうしたら社会のためになるか。
(十八) 雑誌のうちで、事件の半面のみを述べていると思われる記事を読むこと。学級において、この記事について次のことを調べてみよ。
2 筆者の職業と地位は何か。
3 かれは事実を知ることのできる地位にあるか。
4 かれが述べている意見が受け入れられたばあいに、得をすることになるのは、筆者ひとりか、その雇主なのか。
5 筆者は直接えた情報を述べているのか、あるいは、たんに人から聞いたことを述べているのか。
6 その人は綿密にして、正確な観察ができる人か。
7 かれが今までに書いたものは公正なものであったか。
8 かれは、真相をすべて述べる自由があるのか。それとも真相を述べればかれの職務や地位がおびやかされるのか。
9 かれは、なぜこの記事を書いているのか。
10 この事件の他の半面については、どこで知ることができるか。
報道記事・雑誌記事・演説等に、ときどきこの調査の方式を用いてみよ。
2 自分の論点を支持するような事実だけを選ぶこと。
3 記事を権威あるものに思われるように書くこと。
4 級友を感動させると思うようなスローガンを用いること。この記事を学級に読んでやって、宣伝方法の用いかたに注意しながら、みんなに分析させること。
(二十一) 学校新聞や普通の新聞の通信欄に、学校の実際問題について自分の態度を示すような手紙を書くこと。
(二十二) 次のような劇を書き、演出すること。
2 女学生が友だちをバザーに來るようにすすめているところ。
五 単元の説明
この単元においては、問題とそれについての意見のつくりかたが、話すこと、つづることの内容を与えてくれるとともに、学習活動がすべて言語技術の活動をふくんでいることに注意しなければならない。この単元は次のような言語活動をふくんでいる。
(二) おおぜいの前で話をすること。
(三) 会見をすること。
(四) 会話をすること。
(五) 演説・ラジオなどを聞くこと。
(六) 知識をうるために読むこと。
(七) 文学を読むこと。
(八) 朗読すること。
(九) 映画を見ること。
(十) 項目の一覧表をつくること。
(十一) 論説を書くこと。
(十二) 報道記事を書くこと。
(十三) 要約を書くこと。
(十四) 劇を書いたり、演出したりすること。
(十五) 手紙を書くこと。
(十六) 覚え書きを書くこと。
生徒と教師とは、各学年にこのようにいくつかの単元を計画すべきである。単元を選ぶには、言語活動や学習活動をたくさんふくんでいる社会科から選ぶことができる。
六 評 価
評価というのは、ある学習の目的が達せられたかどうかをしらべることであって、これによって、生徒各自が学習の結果、この目的のどれだけを達したかを、自覚させ反省させることにある。また教師は、これによって指導の方法・企画などのよき資料がえられるのである。
(二) この単元を学習した後に、生徒の意見はどんなに変わったかをしらべる。
(三) 他の生徒に対する行動や意見がいかに重要であるかを知る。
(四) この学習のはじめにあたって、「宣伝」について作文を書かせ、学習後、再び作文を書かせて、そこにどんな変化があるかを観察する。
(五) 学習の終ったとき、種々の宣伝の実例をあげて、その真偽の判断をさせてみる方法もよい。
(六) この単元を学習した後、生徒が新聞・雑誌などを読むに際し、従來よりもっとじょうずに、意義あるように読めるかどうかをしらべる。
(七) この単元の学習中、生徒が会話や話しあいをいっそう効果的に進めえたかどうかをしらべる。
(八) はじめに何か書かせて、それを参考にとっておき、この単元を学習した後、作文上、以前より有効に表現するようになったかどうかを調べる。
(九) この単元を学習して何をえたかについて、みんなと話しあいをさせるのもよい。
(十) 筆答を求めるいわゆるテストばかりでなく、教師の熱心な、継続的な、鋭い観察によって、生徒のふだんの進歩を知り、忠告を与えることがもっとたいせつである。
(十一) この単元の学習効果の判定のしかたを、どうしたらもっとよく調べうるかを話しあってみる。
参考 二
小学校国語教科書における教材原作者ならびに原典一覧表
−ここに掲載しない他の教材は、文部省作である−
こくご 一
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 むすんでひらいて 幼稚園唱歌集
四 かくれんぼ ヨミカタ一
九 ゆうやけこやけ
ゆうやけこやけ 偶謠集 ヨミカタ一
うさぎうさぎ 偶謠集 ヨミカタ一
ひらいたひらいた 偶謠集
十 ゆうぎ
おててつないで 淸水かつら
十七 山のつつじ
山のつつじ 児童作
ほたる 児童作
せんせいの目のなか 児童作
お月さんのくに 矢沢邦彦
こくご 二
課 題目 原作者訳者 原典 参考
七 かげえ ヨミカタ二
八 ゆめとつくえ ヨミカタ二
こくご 三
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 春の声 栗原一登
二 花まつり よみかた三
花まつり
四 はやとり 播磨風土記 よみかた四
七 白うさぎ 古事記 日本書紀 よみかた四
八 高い高い
石やさん 島木赤彦 赤彦童謠集
高い高い 白鳥省吾 童謠読本
がん 野口雨情 野口雨情集
カナリヤ 西條八十 西條八十童謠全集
九 五人の子ども パアル・バック 荻谷正彦 おさなものがたり
十 かぐやひめ 五島美代 竹取物語 よみかた四
こくご 四
課 題目 原作者訳者 原典 参考
二 にわとり 児童作
十 うらしまたろう 浦島傳説 ヨミカタ三
九 雪 児童作
十三 はごろも 羽衣傳説 ヨミカタ四
国語 第三学年 上
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 川のうた 佐藤義美
六 まどをあけると
日本の子ども 小川奈雅夫 けん賞入選
やぶうぐいす 百田宗治
たのしい小道 宮崎丈二 けん賞入選
まどをあけると 宮崎丈二 けん賞入選
わたし船 松永恵美子 けん賞入選
海べ 松永恵美子 けん賞入選
七 星 矢沢邦彦
七 金のさかな プーシュキン 黒田辰雄 子供の廣場
十 りょうかんさん 岸辺福雄 岸辺福叟名話集
国語 第三学年 下
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 小さなねじ 小学國語読本巻九
三 かかし 栗原一登
四 空のうた
おちば 富原義徳 けん賞入選
かきの秋 富原義徳 けん賞入選
五 月と雲
八 つりばりのゆくえ 古事記
九 ぼくの発見(二) 金田一春彦
国語 第四学年 上
課 題目 原作者訳者 原典 参考
三 もんしろちょう 吉田瑞穂
四 汽車のなか(一) 倉沢栄吉 けん賞入選
五 作文
引用文 児童作
六 月明かり 山村暮鳥 暮鳥詩集
七 にげたらくだ 小学國語読本巻五
八 うさぎ日記 児童作 けん賞入選
国語 第四学年 中
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 うちのほおじろ 藤森成吉 子供の廣場
四 幸福
こがねひめ イギリス童謠
一まいのシャツ トルストイ トルストイ童話集
幸福 島崎藤村 をさなものがたり
五
六 みにくいあひるの子 アンデルセン 吉江喬松
七 稲を育てる 児童作
国語 第四学年 下
課 題目 原作者訳者 原典 参考
三 つばめ 内田淸之助 渡り鳥 小学校國語読本巻八
四 夕やけ 児童作
中村草田男
窪田致格
西山泊雲
高浜虚子
村上鬼城
五 先生とみなさんへ 児童作 赤とんぼ
六 どんぐりと山ねこ 宮沢賢治 どんぐりと山猫
七 貝づか 矢沢邦彦
八 なかよし 栗原一登
九 山のスキー場 小学國語読本巻八
十 ちよ紙 木下利玄
窪田空穂
若山牧水
島木赤彦
與謝野晶子
長塚 節
十一 泉を求めて 矢沢邦彦
国語 第五学年 上
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 美しいもの 谷川徹三 週刊少國民
二 ことばの愛
少年・少女 島崎藤村 幼きものに
自分の國のことば 島崎藤村 幼きものに
五 発明二つ
自動織機 小学國語読本巻八
七 ぶす 野上彌生子 赤とんぼ
国語 第五学年 中
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 川口の子どもたち 矢沢邦彦
二 めいめいの歌
丘の上 三好達治
唱歌 丸山 薫
おかあさま 村岡花子
四 田園 赤坂淸七 けん賞入選
五 新しい出発
じゃがいもをつくりに 百田宗治
七 一つ一つつづろ 北原白秋
八 いいにくいことば 尋常小学國語読本巻十
九 父の看病 アミーチス 前田晃 クオレ
国語 第五学年 下
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 雨の中 倉沢栄吉 けん賞入選
四 光を求めて 岩橋武夫
五 人形しばい 栗原一登
七 みえない力 矢沢邦彦 けん賞入選
八 雪まろげ 荻原井泉水
国語 第六学年 上
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 しずかな午前 三好達治 朝菜集
二 眞理
知識と迷信 赤坂淸七 けん賞入選
三 みどりの野 内村鑑三 内村鑑三全集
四 ホートン風景 初等科國語六
五 電語 栗原一登
六 そよ風
土 三好達治 朝菜集
チューリップ 三好達治 朝菜集
しか 三好達治 朝菜集
きり 田中冬二 現代詩人叢書
短日 田中冬二 現代詩人叢書
わらいの歌 ウイリヤム・ブレーク 吉田甲子太郎 世界名作選(一)
牧場 ロバート・ワロースト 世界名作選(一)
わたくしの心はにじを見るとおどる ワーズ・ワース 大和賢雄
七 ある画像 矢沢邦彦
国語 第六学年 中
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 おかあさん フィリップ 山内義雄 世界名作選(一)
二 外國からきたことば 石黒 修
三 星の光 山本有三 銀河
四 夜明け 栗原 登
五 心に太陽をもて 山本有三 心に太陽を持て
六 とり入れまつりの夜 矢沢邦彦
七 茶わんの湯 寺田寅彦 寺田寅彦全集
十 マッチ売りのむすめ アンデルセン 吉江喬松 アンデルセン童話集
国語 第六学年 下
課 題目 原作者訳者 原典 参考
一 まさに立つべし 北原白秋
木下利玄
與謝野晶子
窪田空穂
荻原井泉水
二 大わしに乗った話 吉江喬松
三 もじの話 石黒 修
四 めぐりあい
情熱のことば 大島正満
六 幸福の國 メーテルリンク 楠山正雄 青い鳥
参考 三
国語教科書における表紙およびさし絵執筆画家名
−五十音順による−
大澤 昌助
恩地 孝四郎
川島 はるよ
河目 悌二
齊藤 長三
佐藤 淸
高橋 庸男
富樫 寅平
鳥居 敏文
中尾 彰
初山 滋
平塚 運一
福田 豊四郎
前川 千帆
水船 六洲
脇田 和
以上
学習指導要領 国語科編Approved by Ministry of Education
(Date Nov. 22,1947)
昭和22年 12月 15日 翻 刻 印 刷
昭和22年 12月 20日 翻 刻 発 行
〔昭和22年 11月 22日 文部省検査済〕
定価 10円60銭
著作権所有 著作兼
発行者 文 部 省
東京都千代田区神田岩本町三番地
翻刻発行者 中等学校教科書株式会社
代表者 阿部真之助
東京都千代田区神田神保町三丁目二十九番地印刷者 明和印刷株式会社
代表者 小河幸三郎
発行所 中等学校教科書株式会社