学 習 指 導 要 領   国 語 科 編

 

第一章 まえがき

 

 国語教育の領域は、人間のあらゆる活動の面にまたがっており、その姿は変化に富んでいる。

 国語は、子どもの発達と、環境と、経験とのすべてに密接に結びついている。それで、材料を選ぶにも、学習活動の用意をするにも、その時その時にもっともよい機会と、よい方法とを考えなければならない。

 本書は、いろいろな面から、国語科学習指導の問題をとり扱ってあるが、要するに、実際の指導をできるだけ改善するために、その示唆を与えようとするものである。

 

 第一節 国語科学習指導の範囲

  国語科学習指導の範囲は、次のようにわけられる。

 

 

 第二節 国語科学習指導の目標

 国語科学習指導の目標は、児童・生徒に対して、聞くこと、話すこと、読むこと、つづることによって、あらゆる環境におけることばのつかいかたに熟達させるような経験を与えることである。

 ところが、これまで、国語科学習指導は、せまい教室内の技術として研究せられることが多く、きゅうくつな読解と、形式にとらわれた作文に終始したきらいがある。今後は、ことばを広い社会的手段として用いるような、要求と能力をやしなうことにつとめなければならない。それを具体化すると次のようになる。

 いわば国語学習指導は、小学校・中学校を通じて、聞くこと、話すこと、読むこと、つづること、この四つの言語活動を眼目とし、次のような能力の発達をはかることになる。