第五章 指導結果の考査及びその活用

 

 家庭科は技術の習得が重要な意味を持つけれども,知的・情操的な部面の重要なことも決して他科に劣らない。したがって,ここでもあらゆる評定方法が採用の機会を持つ。

 学習の効果は,先ずどれほど理解が深まり,たしかになったかに見られる。次には,従来に比べどれくらい態度が改善されたかに見られる。第三に新しく得られた能力があらゆる機会に適用されているかに見られる。最後に,熟練の程度に察することができる。

 これらは学校ばかりでなく,家庭生活,社会生活のすべてにわたって検討されなければならない。特に家庭料にあっては,家庭訪間により,両親やその他の家庭とよく連絡してたしかめるがよい。

 教師一人で採点せず,生徒みずから,あるいは生徒相互に評定させ,又専科教員であったら学級担任教員と協同して評定するなどの必要がある。なお具体的には各単元に示す例を見られたい。