第一章 農業の教育の目標
職業科農業の教育の目標は,すべての人の生活を充実させ,更にいっそう豊かな生活を創造するため,他の教科で学んだ基礎の上に,農業の実際を通じて次の五つの方面を発達させる点にある。
(2) 農業や日常生活に必要な,簡単な工作物を製作する技術的能力
(3) 農具その他の道具をじょうずに使い,農業用その他の機械を正しく使う技術的能力
(4) 農業経営やその他の経済生活を,科学的・合理的に計画し,実践する能力
2.農業や他の職業,及び日常の実際生活を合理的・能率的に営む基礎となる事がらについての理解
(6) 農業経営や,その他の経済生活と,その経済的環境との関係の理解
(7) 合理的・能率的な農業や日常生活の基礎となる科学的・経済的・歴史的・地理的知識
3.農業及びこれと関係あるいろいろな産業・職業や仕事についての理解
(9) 郷土の農業の実態及びこれと関係あるいろいろな産業や職業や仕事についての理解
4.人間生活にいっそう役立つものを合理的・能率的に生産しようとして,くふうする態度
(11) 真実なるものの姿をつきとめ,かつ,これに従おうとする態度
(12) 伝統の中に価値あるものを発見し,更にこれを発展させようとする態度
(13) 協力して農業やその他の産業の改良・発達をはかろうとする態度
5.職業や仕事の個人的・社会的意義を理解し,これに打ちこむ態度
(15) 作物・家畜・工作物や仕事に,美しさやおもしろさを感じること
(16) 職業や仕事を尊び,かつこれに喜びを感じ,楽しみながら自ら進んで励む態度