第一単元 職業に関する理解
Ⅰ 目 標
職業および職業人に関する基礎的理解は,職業指導の第一段階をなすものである。それは,わが国の現勢ならびに社会状況との密接な関連のもとに行われなければならない。また職業および職業人に関する将来の予想も考慮されなければならない。かかる学習は,生徒の社会的関心を高くし,職業に関する興味を喚起し,職業人についての認識を拡充するものであって,進学するものにとっても,就職するものにとっても,また将来の職業生活に対しても重要な準備となるものである。そしてこの職業的理解によって,生徒の観察と判断は十分に行われ,自己の進路は適正に選ばれ,さらに個性の伸長と社会に寄与するよき方法が企図されることになるのである。この趣旨にしたがって次の事項について理解をはかるのである。
2.職業人の活動の実際,職業人の種類,その適性などについての理解
3.社会と職業の関係についての理解
4.就職についての理解
5.進学についての理解
Ⅱ 指導方法
職業上の理解は教科書や他の補充的よみものによって習得される機会が多いのであるが,作業や見学や調査等の職業的基礎訓練の実践と相まって習得されることが少くない。指導に当ってはつねに生徒を自発的活動に誘導し,学習の目的にしたがって記録・統計の作成,研究の発表,討論などの方法も採用して,学習の効果を確実にするよう計画すべきである。また特殊の職業に特別の興味を抱いている生徒をその土地の実際家に紹介して,独特の研究をなさしめることも大切なことである。
2.教師の活動
(2) 職業指導の教科書取扱について,その郷土化をはかる。
(3) 学習進度表をつくって,つねに生徒の学習進歩に注意する。
(4) 職業指導に関する補充教材や参考書・新聞記事などを選択してあつめておく。補充教材の例として労働に関する法規,職業病についての資料,災害統計資料,職業解説の図表,学校系統図,民芸についての資料などをそなえる。また生徒にできるものがあれば,その作成について援助する。
(5) 生徒の見学・調査・研究などの計画に参画する。
(6) 学校向ラジオ放送聴取について用意する。
(7) 適当な映画・幻燈を使用して指導する用意をする。
(8) 生徒の活動としてとられる端緒・理解・応用の学習の段階について適当に考慮する。
(9) 適当な方法で考査を行い,指導方法や学習の効果を検討し,今後の指導に役立たせる。
(例)家計と収入との調和をはかるため,自分の家の計画を立てる。
Ⅲ 結果の考査 (注意)結果の考査については本書総説6の(3)を参照するがよい。
教師は次の諸項について,再生法・訂正法・組合せ法・記述尺度法・記録法・作文法などのうち,適当な方法によって考査する。
1,いろいろの職業の内容や特質,2,わが国の職業情勢,3,職業相互間の関係,4,職業のわが国や社会にとっての重要性,5,記録・図表などの見方,ならびに作成の能力,6,いろいろの職種の名称・作業内容・作業条件・年齢・男女別・所要性能・安全率,7,職業と生活との関係,報酬,8,個性および適材,9,学校と職業との関係,10,職業の変遷と職業の将来の動向,11,労働運動の意義と沿革,12,仕事の能率,13,生産増強の諸方策,14,職業人の健康保持のための施設・法規・制限など,15,労働基準法 16,職業病,17,職業人の教養,18,生徒や職業人の余暇の利用,19,職業人の道徳上の問題,20,社会と職業との関係,21,女子の特性と職業,女子職業人の家庭生活,22,選職や就職に対する準備とその方法,23,進学の準備とその方法など。これらの諸項についての理解程度を考査する。
これらの諸事項は教科書の各課の内容の主要な点である。教師は上記の考査の結果によって,生徒の学習効果を判定し,生徒おのおのの理解の不足をさらに補うよう指導計画をたて,これを実施する。また考査の結果を次の学習へ発展する材科に利用する。
第二単元 職 業 研 究
Ⅰ 目 標
2.生徒の手近かな各種の職業について,実際に生きた知識を得させる。
3.教科書によって取り扱われる内容に具体的実証的な資科を提供し,その理解を深める。
4.社会は,職業相互の有機的な関連によって構成されていることを,実例によって理解させる。
5.職業研究によって学習した経験と理解とを,生徒自身の適職発見の資として役立たせる。
Ⅱ 指導方針
生徒の手近かにある職業の中から各生徒が関心をもっているものを選ばせて,その内容を実地に,またできるだけ自主的に調査させながら,職業を研究する方法を実地に会得させる。次第に調査する職業の範囲を拡め,また研究の内容を深めて,各種の職業について具体的な生きた知識と経験を得させ,それを各自の選職の資として十分役立たせるように指導する。
2.教師の活動
教師は生徒の助力者として必要な暗示と技術上の指導をあたえ,生徒が興味と責任をもってその解決を秩序たてて行くように導く。そのために教師は豊富な研究の資料を準備すること。教師自身職業研究に対して深い教養をもつこと。研究の対象となる郷土の職業人に十分連絡をとって生徒の研究作業が行われるように努めること。
3.生徒の活動
b,どんな方法で調べるかを話し合って,できるだけ詳しく,正確に能率的に調べる方法を工夫しよう。
c,調べたことを誰にもよく理解されるように,文章や図表を用いて,わかりやすく整理しよう。
d,整理した研究の結果は,学級でまとめて回覧するか展覧して,友人の家の職業について理解を深めるとともに,調査方法の長所・短所をよく研究しよう。
(3)郷土の学校研究(調査・見学) (例)自分たちの町(村)から上級学校へ通学している者は幾人あるか。それはどの学校か。自分がその学校へ行くとしたら,どんなことを準備しておけばよいか。どんな校風の学校か。
(4)郷土における職業指導機関の調査 (例)公共職業安定所を見学して,職員が実際に事務をとっている有様を見よう。事務の機構について説明してもらおう。職員の資格や適性・勤務条件などについて調べよう。
(5)労働組合の研究 (例)家人や知人で労働組合に加盟している人に聞いて,組合の目的や運動の実際について調べよう。
(6)職業と能率の研究 (例)機械工場の熟練工に,技術習得上の体験を話してもらい,どんなところに能率向上の要点があるかを調べよう。
(7)職業と保健の研究 (例)学校を出て工場や百貨店につとめた人が,最初の一月か二月の間は足が疲れるということがいわれるが,実際にはどうか,事実とすればそれはなぜか。
Ⅲ 結果の考査 (注意)結果の考査については本書の総説6の(3)を参照するがよい。
2.個々の生徒に対し,各自の研究の結果を文章や図表に表現させて,どんな種類の職業について,どの程度具体的な理解ができたかを調べる。
3.職業研究の過程において生徒自身がどんな調査法を工夫したか,今まで見過していたどんな事項に気付いたか,友人とどんなに協力したか,どの程度責任を感じて研究に当ったかを,(1)(2)の機会を通じて判定し,独創力・観察力・共同観念・責任観念がどのくらい養われたかをしらべる。
4.生徒の文章・図表などによる表現能力が,この単元を学習してどのくらい養われたかを,各生徒の行った職業研究の記録によってしらべる。
5.各種の職業について実地に研究した結果,生徒の将来志す方向が変ってきたか,あるいは決ったかを,生徒の希望職業を調査して,それをこの単元を学習する前の希望職業調査と比較してしらべる。
第三単元 職 業 実 習
Ⅰ 目 標
2.各種の職業の間における有機的関連を実際に認識させ,社会における職業人としての使命を自覚させる。
3.実際の仕事にあたって自己の性格・能力・理解・体力を反省させて,職業人としての個性の発見,伸長に積極的に努力させる。
4.各種の職業について,その労働内容を実地に体験することによって,教科書や職業研究などで習得した職業上の理解に具体性をあたえる。
5.将来に,生徒が就こうとする職業群についての理解と技術とを得させる。
6.各種の職業について,自己の適性を試みる機会をあたえて,職業選択上の有力な資とする。
(2)生徒の個性,郷土の地理的条件や経済事情,住民の職業とその分布状態,実習の内容,実習場・実習時間・指導者・他の単元との関連などを考慮して,組織的指導計画をたてる。
(3)適当な時期に諸検査や調査や学習結果の考査を行い,その結果にしたがって,実習指導計画を調整する。
(4)実習班を組織させて,自主的研究的実習を行わせるようにする。
(5)個性に適した個別活動ができるよう工夫する。
(6)相談室・参考資料室・図書室・実習室などできるだけ整備する。
(7)校外依託実習を行う場合には,教師は実習先指導者と緊密な連絡をとり,教育的実習が行われるように配慮しなければならない。
(8)本単元に例示した以外に,なるべく多方面の職業について,できることなら実習させたい。特に職業の推移に注意し,新しい職業などにも関心をもたせるようにしたい。
(2)生徒の興味・趣味や希望の調査結果にもとづいて,生徒の職業実習班を編制し,適当な実習計画をたてる。
(3)校内における各種作業については,いろいろな試行課程の設備を利用する。
(4)校外実習については,実習職場の実情を調査し,教育的な職場を選ぶ。職場の指導者の人選を教育的に考慮する。実習日誌の準備,災害防止に注意する。実習後は経験発表会を行う。職場側と懇談会・研究会を行う。その際,職場側への意見や職場側からの意見を交換する。
(5)結果の考査の一つとして,生徒の作業の速度と質(作品の品等,熟練度)と実習態度について観察する。
生徒の行う実習には,すべての地域で行えるものとその土地に独特のものとがある。以下に示す(1)より(6)などは前者の例であり,(7)以下は後者の例である。以下の実習例を参考として,教師はこれらを取捨選択・付加・補正などして,生徒の個性,土地の状況,学校の実情などを考慮して,系統的実施計画をたて,生徒に実習させなければならない。
(b)学校・学級自治会の諸事務
(c)学校図書館や購買部の業務
(d)学校農園での作業
(e)校内新聞の記事を書いたり,編集したりして,記者的職業を実習する。
(f)衛生室の実習に参加して,看護婦・医師などの業務の一部の見習をする。
(2)官公署などの実務の実習
(b)和洋邸宅に行き,清掃・礼法などを実習させてもらおう。その際,住居の設計・衛生・保健・住み方・災害防止とその処置などを研究しよう。
(a)稲作のために農家では,どんな仕事があるか,その仕事は何月ごろで,どのくらい労力が必要であるか。
(b)農繁期には農家の労力はどう供給されているか。
(c)稲作だけの単一経営をしている農家は,農閑期をどう利用しているか。
(a)養蚕期の農家の生活や労働時間・能率化・設備など,
(b)養蚕と他の農事との関係はどうか,
(c)養蚕従事者の適性はどんなものか,
(b)校内購買部の記帳や会計の整理の手伝をしよう。
(b)主題を選んでポスターを作製しよう。
(c)主題を選んで新聞広告・雑誌広告・チラシ広告などの案を作製しよう。
(b)電信についての基礎を理解して,電文の作成について実習しよう。
(c)商業用通信文についての基礎を理解して,一定の商取引を仮定して,商業用通信文たとえば,開業あいさつ状・注文状・出荷案内状などを作成しよう。
(b)各種度量衡について学習した後,附近の商店や工場などで計量の実習をしよう。
Ⅲ 結果の考査 (注意)結果の考査については本書総説6の(3)を参照するがよい。
2.この単元の実習によって,生徒が技術的に何を習得し,その熟練度がどのくらい向上したかを,実習の記録・実習指導者の観察または技能検査によって測定する。
3.この単元の実習によって生徒の日常生活,例えば仕事の仕方,用語・所作がどんなに変化し,また責任感がどのくらい深まったかを学校における生徒の生活を観察し,これを実習前と比較してしらべる。
4.実習に対する生徒の興味はどんな点にあったかを,排列法によりしらべる。
5.この単元の学習によって生徒の将来の職業に対する考え方がどんなに変ってきたかを,文章あるいは口答で発表させてしらべる。
第四単元 職 業 選 択
Ⅰ 目 標
教師は生徒がその興味・適性・能力その他を考慮して,将来の職業を選択する能力を高めることを援助する。
Ⅱ 指導方法
(2)選択の順序としては,一般には不適職の排除,適職群の発見,順応力の増強というように進む。
(3)上級学校進学希望者であっても,その適職群を発見し,その線に沿って勉強するように指導する。
(4)一般の就職にみるように偶然性・不合理性を排し,多面的な立場から合理的な選職をするように導く。
(5)生徒の意志と合致しないような保護者の意向を調整するように相談する。
(6)就職後の進学・修養・職業生活の諸問題などについて,できるたけ輔導に力をつくす。
(2)世界の大勢,国の機構,財界・産業界の変革,科学的工業,発明などは職業に直接・間接の興廃を結果する。だから職業の将来についての予見については,多大の困難がともなうものである。しかし現実の就職者はこれにはいりこまなければならないのであるから,広い視野と見透しとをもって,広汎周密にこの方面の調査をしなければならない。
(3)選職指導はその結果が生徒の一生に至大の関係をもつものであるから,その指導にあたっては各方面との折衝,資科集めなどをなさねばならない。
(4)選職・就職は生徒自身で行うのであるが,教師は公共職業安定所その他に連絡協力して,親身からの助言をなし,その間に強制や冷淡さがあってはならない。
(5)生徒の個性調査の結果を十分参照しなければならない。
(6)すべての職業を知ることは不可能であり,その調査にも限界がある。しかしできるだけ広く資料を集め,見聞をひろめる態度をもち,特に身近にあるもの,便宜のあるものについては,その内容を詳細に調査する必要がある。それによって大観が得られ,興味もおこるわけである。機会をのがさず訪問・質問・文献・体験によって得た資料は活用する。
(7)職業選択について指導する場合には,男女の別によって区別しないで,学習させるとともに,職業によっては,その従事者に性別による差があることにも留意して取り扱わなければならない。
(a)これらを年齢順にならべて,どんなわけで希望したか,なぜ変えたかを考えて見よう。
(b)今まで希望した職業群の中で,同じ傾向のものがあるかどうかをしらべて,好みの傾向を見よう。
(c)親・兄・姉その他親せき・知人・友人などから,何になれといわれたか,その職名と理由とを表示してみよう。
(a)成績には一般にどんな傾向があるか
(b)成績がつづいてよかった科目
(c)成績がつづいてよくなかった科目
(d)よくもわるくもない科目
(e)よくなる科目,わるくなる科目
(a)大学まで行けるか。高等学校だけか。就職するか。
(b)就職しながら勉強するか。
(c)家業や親せきの業務を手伝うか。
(b)希望職業に従事するということは自分としてはどんな理由によるのか,よく反省しよう。
(c)希望職業の中で,学校勉学の必要のもの,やっておいた方がよいもの,学校でも独学でもよいもの,あまり勉学を必要としないものなどを調査して検討しよう。
○勤め時間のきまっているもの,(例)女事務員・電話交換手,○自由なもの,(例)和服仕立屋,○家政や育児と両立しやすいもの,(例)助産婦・個人営業の小売商など
(b)女性の職業で最も教育年限を長く要するものから,その程度に応じて列記しよう。
Ⅲ 結果の考査 (注意)結果の考査については本書の総論6の(3)を参照するがよい。
教師は次のような考査を行う。
2.希望職業は生徒の職業についての学習,調査・実習の体験の結果などによって定められるべきであるから,希望職業と生徒の既有観念や実績と照し合せてそれが妥当であるかどうか調べる。
3.その学校で定められた輔導計画が,計画どおりに実施されているかどうかを調査し,その結果にもとづいて,輔導を実施する。
第五単元 学校選択
Ⅰ 目 標
職業はいずれも社会的責任をもっている。学校を選択することは,その学校を卒業した後,どんな職業に就かうとするかを定めることでもある。だから学校をえらぶにあたっては,将来自分が就こうとする職業の社会的責任についても考慮しなければならない。したがって職業を選択する場合の原則は,学校選択の場合の条件である。即ち,自分の能力や性格に最も適した方向を考えるとともに,家庭環境の事情や社会の情勢などを考えねばならない。また家庭の経済事情が進学に適さない場合でも,これを補う育英事業もだんだんさかんになってくるのであるから,これを利用するもよい。学校選択の第一の条件は,本人の能力・性格・趣味などの問題である。なお必ずしも学校にはいらなくとも通信教授が行われるようになったら,これを利用して,働きながら勉強する方法もいくらもあるから,人間は一生あらゆる機会を利用して,自己修養に努力すべきである。こうした趣旨から,本単元の指導目標をあげると次のとおりである。
2.新学制の学校系統についての理解
3.自分に最も適した学校を選ぶについての各種の条件についての具体的な理解
4.自分の適性・能力についての科学的な評価
5.適合範囲にある各種の学校について,調査研究する態度とその能力
6.父兄・教師・先輩について進学相談を行い,有益な暗示を受けてみずから判断する能力と態度
7.学校以外において,働きながらも修養を怠らないという決意とその実行方法の検討
Ⅱ 指導方法
教師は必要に応じ,次のような資料によって,集団指導をしたり,生徒や保護者を個別指導をする。
(2)生徒の一人一人についての個性調査結果
(3)生徒の家庭環境に関する調査結果
(4)職業分類にもとづく学校種別の一覧表,またはこれに類するものの用意
(5)進学案内に関する各種図書の用意 (例)学校案内書・受験案内・受験指導雑誌など
(6)相談を受ける機会と資料の用意
(a)その種別・名称・所在地などを図表で示す。
(b)互いに友人と調査結果を交換して意見を述べる。
(3)個々の学校について,その所在地・学校種別・教育組織・教育方針・教育費・その他の所要経費・卒業後の上級学校との連絡,就職状況などの具体的調査。
(4)自分の進学上の適性・能力などについての科学的評価,および他人の場合の資料を参考として反省
(6)家庭や先輩に対する進学相談
(7)担任の教師に対する進学相談
(8)相談員に対する進学相談
(9)校外にある相談所についての進学相談
(b)相談の結果が自分の予想とちがう点があったらどの点がちがい,なぜちがうかを研究しよう。
(c)学級内に模擬相談所をもうけて,交替して相談員となり,級友の進学相談をうけて,進学方針の自己批判の資料としよう。
Ⅲ 結果の考査 (注意)結果の考査については本書総論6の(3)を参照するがよい。
教師は次のような考査をする。
2.新学校系統に属する各種の学校の中,将来自分が進もうとする職業によって,どんな種類の学校をえらべばよいかについての理解の程度を考査する。
3.生徒が適切な学校選択をするため,学校選択の各種の条件をできるだけ豊富な資料にもとづいて調査する態度をどのくらい身につけたかを,観察によって判定する。
4.生徒が自分の知能・性能・学力,身体状況および家庭環境について,自分で批判する態度をどのくらい身につけたか,観察によって判定する。
5.生徒が学校選択について,だれとどんな相談をしたかを報告させて,その相談の効果をしらべる。