第三章 教材,表現材料及び用具

 

 

注意1下記教材は一つ

の標準を示したに過ぎ

ないから,各地方の実

情,学校の設備,児童の

環境の如何によって,

適当に加除修正を加え

て,それぞれの学校に

適したものとする。

 

注意2ここに示した教

材の順序は学習の順序

を示したものではない

から,それぞれの学校

に適した順序を立てて

学習させる。

学年

項目

 

描     画

1 記憶・想像による描画

  遊戯・作業・行事・樹木・簡単な景色

  ・交通機関

2 写生による描画

  花・果物・野菜・簡単な器物(描写材

  料はクレヨンを主とする。はり紙の表

  現もさせる)

粘土による表現

記憶・想像または写生により

 果物・野菜・簡単な器物・動物

色     彩

有彩色十一色,無彩色三色の色相,色名

形     体

形集め─木や草の葉を集め形の類似にした

がって整理する

図     案

 

製     図

 

紙     工

色紙・中厚紙を主とする

 折り紙・色紙入れ袋・箱・家の模型

 

木  竹  工

 

金     工

 

手     芸

 

セ メ ン ト 工

 

材料があり,その利用法を考えて作る

手ぢかにある廃品やこれまであまり使われて

いない材料で,何かできないかを考えて作る

目的がきまり,材料組み立て方を考えて作る

ある選んだ目的にしたがって,適当な材料を

集め,形や組み立て方を考えて作る。

工具・備品の扱い方

 

美 術 常 識

 

鑑     賞

 

 

 

1 記憶・想像による描画

  遊戯・作業・行事・童話・景色・交通機関・動物

2 写生による描画

  花・果物・器物・遊び道具

  (描写材料は第一学年に同じ)

1 記憶・想像による描画

  児童の生活・童話・社会事象・動物

2 写生による描画

  静物・風景・人物

  (描画材料はクレヨンを主とする)

記憶・想像または写生により

 果物・野茶・器物・建築物・動物・人物

写生・記憶・想像または構想により

 器物・植物・動物

第一学年の復習

無彩色十一段階,有彩色と無彩色との明度の比較当合,

二色〜三色の配色

形集め─植物の種子や実を集めて形の

類似にしたがって整理する。

形集め─球・球の部分・長い球・平たい球・卵形に属する

ものを集めて分類的に整理する

 

花・葉・三角・四角ならべ

切り抜き模様

 

 

展開図(方眼紙利用)

中厚紙を主とする

 箱・器具・交遡機関・家などの模型

中厚紙・厚紙を主とする

こま・針孔写真機・七色めがね・器物・家屋・交通機関

等の模型,紙はさみ・箱・帳面の表紙

   

   

   

   

同  上(1参照)

同  上(1参照)

同  上(1参照)

同  上(1参照)

   

   

 

工芸品及び美術品の鑑賞

 

 

1 写生による描画

  静物・風景・建築物・動物・人物

2 記憶・想像による描画

  児童の生活・童話・社会事象(描画材料はクレヨン・

  鉛筆を主とする)

1 写生による描画

  静物・風景・建築物・動物・人物

2 構想による描画

  (描写材料は水絵具・鉛筆を主とする)

写生または構想により

 植物・動物・器物・建築物

写生または構想により

 植物・動物・器物・建築物

色集め─集めた色を明度と色相とによって整理する。

明視,目立つ配色,目立たない配色

色集め─前学年の続き

混色の実験(水絵具・回転板)

配色練習

形集め─前学年の発展として円柱・円すい・直方体

に及ぼす

複合形を基本形に分解する

模様化・帯模様・当てはめ模様・四方

続き模様(ポスター・表紙)

平面図案(ポスター・表紙・うちわ・エプロン・盆・

座ぶとん)

展開図(方眼紙利用)

投影図法による製図の初歩

 (方眼紙利用)

厚紙を主とする

 器物・建築物・交通機関等の模型・お手玉入れ・筆箱

 ・筆立

 

竹を主とする

 竹笛・水鉄砲・筆巻・竹ペン・ピンセット等の製作

木を主とする

 実用品・遊び道具・模型の設計・製作・装飾

 

針金・板金製の実用品・遊び道具・模型の設計・製作

 

糸・布製の実用品・遊び道具の意匠及び製作

   

同  上(1参照)

同  上(1参照)

同  上(1参照)

同  上(1参照)

 

普通の工具・かんきり・バリカン・糸のこぎり機

・電気器具等の使い方・手入れ・小修理

   

同  上(3参照)

同  上(3参照)

 

 

1 写生による描画

  静物・風景・建築物・動物・人物

2構想による描画

  (描写材料は水絵具を主とする)

主として静物描写によって

 明暗・陰影の表現・構図法

 細写・略写の練習

写生または構想により

 植物・動物・器物・建築物

 

色集め─前学年の続き

色立体の一縦断面(純色・明色・暗色・清色・濁色)

 配色練習

色の混合(加算混合─減算混合)

配色

複合形を基本形に分解し,また基本形

を組み合わせて複合形を構成する

自然物と人工物との形体及び機能の類似

平面図案(前学年に準ずる)

図案化

模様の構成

投影図法による製図の初歩

製図用の線・文字

第一角法と第三角法

   

木を主とする実用品・遊び道具・模型の設計・製作・装飾・修理

木工の基本技術

木製品の設計・製作・装飾

同  上(5参照)

 

同  上(5参照)

手芸品の意匠及び製作

   

同上(1参照)

 

同上(1参照)

 

同上(5参照)

家庭及び学校の諸設備・備品の保存及び小修理

 

材料別による各種の絵画

同  上(3参照)

同  上(3参照)

 

 

主として静物・風景の描写によって

 陰影による色の変化・遠近による形と色の変化・風景画

 の構図法・省略法

各種の基本練習を総合した描写

人物・動物の描写も試みさせる

   

色立体

配 色

色の和名とその色立体中における位置

配色

器物・器具類の形体と機能

機能と美

器物・器具類の図案構成法

室内装飾・住宅の間取り・展示計画

機械の部品・簡単な機械の製図

簡単な機械製図

   

木製品の設計・製作・装飾・修理

 

金属製品の設計・製作

金属製品の設計・製作・修理

同  上(7参照)

同  上(7参照)

 

コンクリートの混合及び使用

   

   

同上(7参照)

同上(7参照)

絵画・説明図における各種の表現法

生活と美術

鑑賞を主とした美術史

同  左

 

主要な表現材料及び用具一覧表

注意 ==は最も重要なもの。——は使用量が比較的少いか補助的に用いるもの

   ・・・・・はそこから用いてもよい。またはそこまで用いてもよい。あるいはまれに用いるもの。