第十三章 第八学年の図画工作指導

 

(一) 指導目標 (二) 教材例

 色紙・布・色彩の鮮明な単色の器物・など。

 建築物を主とした風景。

 並木・線路などのある風景,遠景・中景・近景の見える風景,樹木その他。

(三) 描写材料

 水絵具及び鉛筆を主とする。

(四) 指導方法──生徒の活動

(五) 結果の考査

 「一対比較法」または「記述尺度法」による。

 例 陰影による色の変化の描写結果の考査「記述尺度」
 
色の描写に対する興味
大いに興味がある
興味がある
普   通
あまり興味がない
興味がない
色に対する観察
非常によく観察する
よく観察する
普   通
あまり観察しない
観察しない
明かるい色の描写
非常によい
よ   い
普   通
拙   い
非常に拙い
暗い色の描写
非常によい
よ   い
普   通
拙   い
非常に拙い

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動 (三) 結果の考査

 次のような「記述尺度」による。
 
色立体の理解
目立ってよく理解する
よく理解する
普   通
理解困難
理解できない
配色に対する判断
たいへんよい
よ   い
普   通
拙   い
目立って拙い
配色の技術
たいへんたくみ
た く み
普   通
拙   い
目立って拙い

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動 (三) 結果の考査   (一) 指導目標 (二) 教材例

 教材は,前教材「形」と関連を保って,次のようなものからとる。

(三) 指導方法──生徒の活動 (四) 結果の考査

 「一対比較法」または次のような「記述尺度」による。
 
立案計画
非常に独創的で,極めてよくそのものの目的をとらえて立案する 独創的で,よく目的にかなっている
普   通
模倣・類型的で,そのものの目的が明確を欠く 立案計画がでたらめである
表現の方法
非常によく目的にかなった表現方法を選び極めてたくみである 目的にかなった表現方法を選び,たくみである
普   通
表現方法が拙く,その意図がよく現われていない 表現方法が甚だ拙く,その意図がわからない
立体図案に対する興味
非常に興味を持ち進んで学習する 興味を持って学習する
普   通
興味が乏しい
興味がなく学習をきらう

 

(一) 指導目標 (二) 教材例

 簡単な回転体・キー及びキーみぞ・ハンドル・ボルト及びナット・つば軸接手・調べ車・など。

 簡単な機械の製図。

 木工製図及び金工製図など。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四) 結果の考査

 次のような「記述尺度」によって考査する。
 
図法の理解
非常によく理解し適当な図法をとる よく理解し適当な図法をとる
普   通
理解が鈍い
理解できない
図の正確さ
非常に正確
正   確
普   通
不 正 確
非常に不正確
作図の速さ
非常に速い
速   い
普   通
遅   い
非常に遅い
線の用法及び味わい
適正な用法により,非常にうまい 用法よろしくうまい
普   通
線の用法を時々誤り,線は粗雑 線の用法でたらめで,線ははなはだ粗雑

 

(一) 指導目標 (二) 教材例 (三) 用具・材料

 前学年に準ずる。

(四) 指導方法──生徒の活動

(五) 結果の考査

 「一対比較法」または「記述尺度法」によって考査する。

 例 設計・製作・塗装を主とする場合の「記述尺度」
 
設   計
形状・構造・用材・工作法の選び方が極めて独創的で周到 形状・構造・用材・工作法の選び方が独創的で周到
普   通
すべての計画がずさん すべての計画がはなはだずさん
製作の質
はなはだ正確でたくみ
正確でたくみ
普   通
不正確で拙い
はなはだ不正確で拙い
製作の速さ
非常に速い
速   い
普   通
遅   い
非常に遅い
塗   装
色がよく仕上げがはなはだ美しい 色がよく仕上げが美しい
普   通
色もあまりよくなく,むらがある 色もわるくむらもひどい
作業態度
非常に研究的で熱心
研究的で熱心
普   通
他人のあとばかり追って熱心でない
なまけている

 

(一) 指導目標 (二) 教材例 (三) 用具・材料 (四) 指導方法──生徒の活動 (五) 結果の考査

 「一対比較法」または「記述尺度法」による。

 例 板金打ち出しの場合の「記述尺度」
 
図   案
独創的で極めてたくみ
独創的でたくみ
普   通
創意に乏しく拙い 創意なく極めて拙い
打ち出し
つちの扱い方極めてたくみで図案どおりの形に美しくできる つちの扱い方がたくみで形も図案どおりできる
普   通
つちの扱い方が粗維で,形も粗雑 ほとんど形をなさない
仕 上 げ
非常に美しくていねいに仕上げる 美しくていねいに仕上げる
普   通
粗   雑
非常に粗雑
工具・材料の扱い方
ていねいでたいせつにする
たいせつにする
普   通
粗雑に扱う
はなはだ粗雑に扱う

 

(一) 指導目標

 第七学年に準じ程度を高める。

(二) 教材例

 本学年では主として,ししゅうを課す。教材は次のようなものから,土地の状況に応じて適当なものをとる。

 手提げ袋・ハンドバック・かびん敷き・テーブルセンター・ぞうりの表・クッション・半えり・など。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四) 結果の考査

 「一対比較法,」または次のような「記述尺度」による。
 
意   匠
極めて創意に富みたくみ 創意に富みたくみ
普   通
創意に乏しく拙い
極めて創意に乏しく拙い
縫 い 方
非常によく工夫してきれい よく工夫してきれい
普   通
きたない
図がらと縫い方とが合わずはなはだきたない
興   味
非常にすき
す   き
普   通
あまり好まない
き ら い

 

(一) 指導目標

 第七学年に準じ程度を高める。

(二) 教材例

 第七学年に準ずる。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四) 結果の考査

 第七学年に準じて行う。

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動 (三) 結果の考査

 次のような「記述尺度」によって考査する。
 
観   点
極めて適当な観点から研究する 適当な観点から研究する
普   通
観点が適当でない どう見てよいかわからない
判   断
非常に的確である
的確である
普   通
正確でない
判断ができない
研究的態度
非常に熱心
熱   心
普   通
不 熱 心
非常に不熱心

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動 (三) 結果の考査

 美術史に関する知識の考査には,いろいろな知識の有無を考査する方法を適用する。

 鑑賞力の考査は「並立比較法」「順位比較法」などによって考査する。