13     

 

第1款 目 標

 

英語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う。

 

第2款 各 科 目

 

第1総合英語

英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする能力を一層伸ばし,社会生活において活用できるようにする。

(1) 発音

(2) 聴解

(3) 対話

(4) スピーチ

(5) 読解

(6) 作文

(7) 課題研究

内容の取扱い

(1) 指導に当たっては,第2章第8節2の「コミュニケーション英語Ⅰ」3の「コミュニケーション英語Ⅱ」及び第4の「コミュニケーション英語Ⅲ」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。

(2) 中学校におけるコミュニケーション能力の基礎を養うための総合的な指導を踏まえ,聞いたことや読んだことを踏まえた上で話したり書いたりする言語活動を適切に取り入れながら,四つの領域の言語活動を有機的に関連付けつつ総合的に指導するものとする。

 

第2英語理解

英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,情報や考えなどを的確に理解し自らの考えを深める能力を一層伸ばす。

(1) 発音

(2) 聴解

(3) 精読

(4) 速読

(5) 多読

(6) 鑑賞

内容の取扱い

(1) 話すこと及び書くこととも有機的に関連付けた活動を行うことにより,聞くこと及び読むことの指導の効果を高めるよう工夫するものとする。

(2) 教材の分量や程度及び聴解や読解の速度に配慮するものとする。

 

 

第3英語表現

英語を通じて,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに,事実や意見などを多様な観点から考察し,論理の展開や表現の方法を工夫しながら伝える能力を一層伸ばす。

(1) 発音

(2) 対話

(3) スピーチ

(4) プレゼンテーション

(5) ディベート

(6) ディスカッション

(7) 手紙・日記

(8) 作文

(9) 小論文

内容の取扱い

(1) 指導に当たっては,第2章第8節第5の「英語表現Ⅰ」及び第6の「英語表現Ⅱ」の内容等を参照し,必要に応じて,これらの科目の内容を発展,拡充させて取り扱うものとする。

(2) 聞くこと及び読むこととも有機的に関連付けた活動を行うことにより,話すこと及び書くことの指導の効果を高めるよう工夫するものとする。

(3) 話し言葉と書き言葉の相違,表現形式,文章構成,話す速度,ジェスチャーなどの非言語的なコミュニケーション手段などに配慮し,場面や目的に応じた表現ができるようにする。

 

第4異文化理解

英語を通じて,外国の事情や異文化について理解を深めるとともに,異なる文化をもつ人々と積極的にコミュニケーションを図るための態度や能力の基礎を養う。

(1) 日常生活

(2) 社会生活

(3) 風俗習慣

(4) 地理・歴史

(5) 伝統文化

(6) 科学技術

(7) その他の異文化理解に関すること

内容の取扱い

(1) 内容の(1)から(7)までの中から,生徒の実態等に応じて,適宜選択するものとする。その際,電子メールの交換や実際の交流などのコミュニケーション体験を通して理解を深めるようにする。

(2) 必要に応じて,我が国の事情や文化などを取り上げ,外国の事情や文化との類似点や相違点について考えさせるとともに,他の教科等との関連にも配慮するものとする。

 

第5時事英語

新聞,テレビ,情報通信ネットワークなどにおいて用いられる英語を理解するとともに,必要な情報を選び活用する基礎的な能力を養う。

(1) 新聞や雑誌などの理解

(2) テレビ番組や映画などの理解

(3) 情報通信ネットワークを通じて得られる情報の理解

(4) 時事的な内容に基づく発表や討論

内容の取扱い

生徒の実態等に応じて,教材の分量,程度,速度等に留意しながら,多様な題材を取り上げるとともに,他の教科等との関連にも配慮するものとする。

 

第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い

 

英語に関する学科の指導計画の作成に当たって,「総合英語」及び「異文化理解」については,原則として,すべての生徒に履修させるものとする。

内容の取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。

(1) 生徒が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して,多様な言語活動を経験させながら指導すること。

(2) 生徒の実態に応じて,多様な場面における言語活動を経験させながら,中学校や高等学校における学習内容を繰り返して指導し定着を図ること。

(3) 英語に関する学科の各科目については,その特質にかんがみ,生徒が英語に触れる機会を充実するとともに,授業を実際のコミュニケーションの場面とするため,授業は英語で行うことを基本とすること。その際,生徒の理解の程度に応じた英語を用いるよう十分配慮すること。

(4) 教材については,英語を通じてコミュニケーション能力を総合的に育成するため,各科目の目標に応じ,実際の言語の使用場面や言語の働きに十分配慮したものを取り上げるものとすること。その際,英語を日常使用している人々を中心とする世界の人々及び日本人の日常生活,風俗習慣,物語,地理,歴史,伝統文化や自然科学などに関するものの中から,生徒の発達の段階及び興味・関心に即して適切な題材を変化をもたせて取り上げるものとし,次の観点に留意する必要があること。

多様なものの見方や考え方を理解し,公正な判断力を養い豊かな心情を育てるのに役立つこと。

外国や我が国の生活や文化についての理解を深めるとともに,言語や文化に対する関心を高め,これらを尊重する態度を育てるのに役立つこと。

広い視野から国際理解を深め,国際社会に生きる日本人としての自覚を高めるとともに,国際協調の精神を養うのに役立つこと。

人間,社会,自然などについての考えを深めるのに役立つこと。

(5) 各科目の指導に当たっては,指導方法や指導体制を工夫し,ペア・ワーク,グループ・ワークなどを適宜取り入れたり,視聴覚教材やコンピュータ,情報通信ネットワークなどを適宜指導に生かしたりすること。また,ネイティブ・スピーカーなどの協力を得て行うティーム・ティーチングなどの授業を積極的に取り入れ,生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに,国際理解を深めるようにすること。