第1 目 標
自然に親しみ,見通しをもって観察,実験などを行い,問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り,科学的な見方や考え方を養う。
第2 各学年の目標及び内容
(2) 光,電気及び磁石を働かせたときの現象を比較しながら調べ,見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して,光,電気及び磁石の性質についての見方や考え方を養う。
(3) 日なたと日陰の地面を比較しながら調べ,見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して,太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 植物の育ち方には一定の順序があり,その体は根,茎及び葉からできていること。
ウ 昆虫には植物を食べたり,それをすみかにしたりして生きているものがいること。
イ 物に日光を当てると,物の明るさや暖かさが変わること。
イ 電気を通す物と通さない物があること。
イ 磁石の異極は引き合い,同極は退け合うこと。
イ 地面は太陽によって暖められ,日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気に違いがあること。
イ アについては,幼虫の体のつくりは扱わないこと。また,成虫の体のつくりを調べるとき,人の目などの感覚器官と対比して扱うようにすること。
ウ イの「植物の育ち方」については,夏生一年生の双子葉植物のみを扱うこと。
(3) 内容の「C地球と宇宙」の(1)のアの「太陽の動き」については,太陽が東から西に動くことを取り扱うものとする。また,太陽の動きを調べるときの方位は東,西,南,北にとどめるものとする。
(2) 空気や水,物の状態の変化及び電気による現象を力,熱,電気の働きと関係付けながら調べ,見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して,物の性質や働きについての見方や考え方を養う。
(3) 月や星の位置の変化,空気中の水の変化の様子を時間や水の性質と関係付けながら調べ,見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して,月や星の動き,水の変化についての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあること。
イ 閉じ込めた空気は圧し縮められるが,水は圧し縮められないこと。
イ 金属は熱せられた部分から順に温まるが,水や空気は熱せられた部分が移動して全体が温まること。
イ 光電池を使ってモーターを回すことなどができること。
イ 空には,明るさや色の違う星があること。
ウ 星の集まりは,1日のうちでも時刻によって,並び方は変わらないが,位置が変わること。
イ 水は水面や地面などから蒸発し,水蒸気になって空気中に含まれるとともに,結露して再び水になって現れることがあること。
イ イについては,夏生一年生植物のみを扱うこと。なお,その際,それらと落葉樹を対比することによって植物の個体の死について触れること。
(3) 内容の「B物質とエネルギー」の指導に当たっては,2種類程度のものづくりを行うものとする。
(4) 内容の「C地球と宇宙」の(1)については,次のとおり取り扱うものとする。
イ ウの「星の集まり」については,二つ又は三つの星座を扱うこと。
(2) 物の溶け方,てこ及び物の動きの変化をそれらにかかわる条件に目を向けながら調べ,見いだした問題を計画的に追究したりものづくりをしたりする活動を通して,物の変化の規則性についての見方や考え方を養う。
(3) 天気の変化や流水の様子を時間や水量,自然災害などに目を向けながら調べ,見いだした問題を計画的に追究する活動を通して,気象現象や流水の働きの規則性についての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 植物の発芽には,水,空気及び温度が関係していること。
ウ 植物の成長には,日光や肥料などが関係していること。
エ 花にはおしべやめしべなどがあり,花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり,実の中に種子ができること。
イ 人は,母体内で成長して生まれること。
イ 物が水に溶ける量は水の量や温度,溶ける物によって違うこと。また,この性質を利用して,溶けている物を取り出すことができること。
ウ 物が水に溶けても,水と物とを合わせた重さは変わらないこと。
イ 力を加える位置や力の大きさを変えると,てこを傾ける働きが変わり,てこがつり合うときにはそれらの間に一定のきまりがあること。
イ おもりが他の物を動かす働きは,おもりの重さや動く速さによって変わること。
イ 天気の変化は,映像などの気象情報を用いて予想できること。
イ 雨の降り方によって,流れる水の速さや水の量が変わり,増水により土地の様子が大きく変化する場合があること。
イ ア,イ及びウについては,土を発芽の条件や成長の要因として扱わないこと。
ウ エについては,おしべ,めしべ,がく及び花びらを扱うことにとどめること。また,受粉については,虫や風が関係していることに触れるにとどめること。
(3) 内容の「B物質とエネルギー」の(2)のイについては,支点が力点と作用点の間にあるてこだけを用い,てこの原理が理解できる程度にとどめるものとする。
(4) 内容の「B物質とエネルギー」の(3)については,児童がア又はイのいずれかを選択して調べるようにするものとする。
(5) 内容の「B物質とエネルギー」の指導に当たっては,2種類程度のものづくりを行うものとする。
(6) 内容の「C地球と宇宙」の(1)のイについては,台風の進路による天気の変化や台風と降雨との関係についても触れるものとする。
(2) 水溶液,物の燃焼,電磁石の変化や働きをその要因と関係付けながら調べ,見いだした問題を多面的に追究したりものづくりをしたりする活動を通して,物の性質や働きについての見方や考え方を養う。
(3) 土地のつくりと変化の様子を自然災害などと関係付けながら調べ,見いだした問題を多面的に追究する活動を通して,土地のつくりと変化のきまりについての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 食べ物は,口,胃,腸などを通る間に消化,吸収され,吸収されなかった物は排出されること。
ウ 血液は,心臓の働きで体内を巡り,養分,酸素及び二酸化炭素を運んでいること。
イ 生きている植物体や枯れた植物体は動物によって食べられること。
ウ 生物は,食べ物,水及び空気を通して周囲の環境とかかわって生きていること。
イ 水溶液には,気体が溶けているものがあること。
ウ 水溶液には,金属を変化させるものがあること。
イ 電磁石の強さは,電流の強さや導線の巻き数によって変わること。
イ 地層は,流れる水の働きや火山の噴火によってでき,化石が含まれているものがあること。
ウ 土地は,火山の噴火によって変化すること。
エ 土地は,地震によって変化すること。
イ ウについては,心臓の拍動と脈拍が関係することにも触れること。
(3) 内容の「B物質とエネルギー」の指導に当たっては,2種類程度のものづくりを行うものとする。
(4) 内容の「C地球と宇宙」の(1)については,次のとおり取り扱うものとする。
イ 化石は地層が水の作用でできたことを示す程度にとどめること。
ウ ウ,エについては,児童がウ又はエのいずれかを選択して調べるようにすること。
エ エについては,地震の原因については触れないこと。
第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(2) 指導に当たっては,博物館や科学学習センターなどを積極的に活用するよう配慮すること。
(2) 生物,天気,川,土地などの指導については,野外に出掛け地域の自然に親しむ活動を多く取り入れるとともに,自然環境を大切にする心やよりよい環境をつくろうとする態度をもつようにすること。
(3) 個々の児童が主体的に問題解決活動を進めるとともに,学習の成果を日常生活で見られる自然事象の理解に生かすようにすること。
(4) 内容の範囲や程度等を示す事項は,すべての児童に対して指導するものとする内容の範囲や程度等を示したものであり,学校において特に必要がある場合には,この事項にかかわらず指導することができること。