第2章 ねらい及び内容

 この章に示すねらいは幼推園修了までに育つことが期待される心情、意欲、態度などであり、内容はねらいを達成するために指導する事項である。これらを幼児の発達の側面から、心身の健康に関する領域「健康」、人とのかかわりに関する領域「人間関係」、身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、示したものである。各領域に示すねらいは幼稚園における生活の全体を通じ幼児が様々な体験を積み重ねる中で相互に関連をもちながら次第こ達成に向かうものであること、内容は具体的な活動を通して総合的に指導されるものであることに留意しなければならない。なお、特に必要な場合には、各領域に示すねらいの趣旨に基づいて適切な具体的な内容を工夫しそれを加えても差し支えないが、その場合にはそれが幼稚園教育の基本を逸脱しないよう慎重に配慮する必要がある。

健 康

この領域は、健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う観点から示したものである。

人間関係

この領域は、他の人々と親しみ支え合って生活するために、自立心を育て、人とかかわる力を養う観点から示したものである。

環 境

この領域は、自然や社会の事象などの身近な環境に横極的にかかわる力を育て、生活に取り入れていこうとする態度を養う観点から示したものである。

言 葉

この領域は、経験したことや考えたことなどを話し言葉を使って表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚を養う観点から示したものである。

表 現

この領域は、豊かな感性を育て、感じたことや考えたことを表現する意欲を養い、創造牲を豊かにする観点から示したものである。