第11節 工 業
第1款 目 標
工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、現代社会における工業の意義や役割を理解させるとともに、工業技術の諸問題を主体的、合理的に解決し、工業の発展を図る能力と実践的な態度を育てる。
第2款 各 科 目
第1 工業基礎
1 目 標
工業の各分野にわたる基礎的技術を総合的な実験・実習によって体験させ、各分野における技術への興味・関心を高め、工業に関する広い視野を養うとともに、問題解決の能力を伸ばし工業の発展を図る意欲的な態度を育てる。
2 内 容
(1) 形態の変化を伴う加工
(2) 質の変化を伴う加工
(3) エネルギー及び動力の変換、伝達、計測
(4) 管理と自動化
(5) 産業と職業
第2 実 習
1 目 標
各学科の専門分野に関する基礎的な技術を実際の作業を通して総合的に習得させ、技術革新に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
2 内 容
各学科の専門分野に関する実習及び総合実習
第3 製 図
1 目 標
製図に関する日本工業規格及び各学科の専門分野の製図について基礎的な知識と技術を習得させ、製作図、設計図などを正しく読み、図面を構想し作成する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 製図の基礎
(2) 各専門分野の製図・設計製図
(3) 自動設計製図装置の基礎
第4 工業数理
1 目 標
工業の各分野における具体的な事象を数理的、実際的に処理する基礎的な能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 工業の事象と数式
(2) 面積、体積、質量などの積算
(3) 量の単位や誤差など数値の取扱い
(4) 液体などの流れと圧力
(5) 構造物などの部材の設計に関する計算
(6) 時間とともに変化する事象のモデル
(7) 予測と計画に関する基礎的な手法
(8) 情報と制御に関する基礎的な計算技術
第5 情報技術基礎
1 目 標
社会における情報化の進展及びコンピュータの役割を理解させるとともに、コンピュータに関する基礎的技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) プログラミング
(2) ハードウェア
(3) ソフトウェア
(4) 制御・通信
(5) コンピュータとその活用
第6 課題研究
1 目 標
工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。
2 内 容
(1) 作品製作
(2) 調査、研究
(3) 実験
(4) 産業現場等における実習
(5) 職業資格の取得
第7 機械工作
1 目 標
機械材料の加工性と各種の工作法を理解させ、合理的な工作法及び生産方法を企画し、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 機械工作の変遷
(2) 材料と加工性
(3) 各種の工作法
(4) 生産の管理
(5) 機械加工の能率化と生産方法
第8 機械設計
1 目 標
機械設計に関する基礎的な知識を習得させ、機械、器具などを創造的、合理的に設計する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 機械と設計
(2) 機械に働く力
(3) 材料の強さ
(4) 機械要素と装置
(5) 機械と器具の設計
第9 原 動 機
1 目 標
原動機の構造と機能に関する知識と技術を習得させ、原動機を有効に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) エネルギー変換
(2) 流体機械
(3) 内熱機関
(4) 蒸気機関
(5) 冷凍装置
(6) 自動車と二輪自動車
第10 計測・制御
1 目 標
計測・制御に関する基礎的な知識と技術を習得させ、各種の測定を行うとともに、自動化機器を有効に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 計測の基礎
(2) 計測機器
(3) 工業量の測定
(4) 制御の基礎
(5) コンピュータ制御
第11 電子機械
1 目 標
電子機械に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 電子機械の概要
(2) センサの働き
(3) センサとコンピュータの働き
(4) アクチュエータの基礎
(5) アクチュエータの制御
(6) 機械の機構と運動の伝達
第12 電子機械応用
1 目 標
電子機械に関する応用技術を習得させ、実際に各種自動化機器をシステム化し、活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) シーケンス制御の基礎
(2) フイードバック制御の基礎
(3) コンピュータによる制御
(4) ロボットの制御
(5) ファクトリーオートメーション
第13 自動車工学
1 目 標
自動車の構造と機能に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 人と自動車
(2) 自動車の原理
(3) 自動車の構造
(4) 自動車と電気・電子技術
第14 自動車整備
1 目 標
自動車整備に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 自動車の整備
(2) 自動車と関係法規
(3) 自動車の材料と工作法
(4) 自動車の整備と試験
第15 造船工学
1 目 標
造船に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 海と船
(2) 船の原理
(3) 船の構造
(4) 船の設備
(5) 船の計画と建造
(6) 船の保守
第16 電気基礎
1 目 標
電気に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 直流回路
(2) 磁気と静電気
(3) 交流回路
(4) 電気計測
(5) 各種の波形
第17 電気機器
1 目 標
電気機器及び電気材料に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 直流機器
(2) 交流機器
(3) パワーエレクトロニクス
(4) 電気材料
第18 電力技術
1 目 標
電力に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 発電
(2) 送電
(3) 配電・屋内配線
(4) 電気関係法規
第19 電子技術
1 目 標
電子技術に関する知識と技術の大要を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 半導体素子と電子回路
(2) 通信システム
(3) 画像通信
(4) 音響機器
(5) 電子計測の基礎
第20 電力応用
1 目 標
電力応用に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 照明
(2) 電熱
(3) 自動制御
(4) 電気化学
(5) 電気鉄道
(6) 各種の電気応用
第21 電子回路
1 目 標
電子回路に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 電子回路素子
(2) 電子回路の基礎
(3) 各種の電子回路
第22 電子計測制御
1 目 標
電子計測及げ制御に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) シーケンス制御
(2) フイードバック制御
(3) コンピュータによる制御
(4) 電子計測
第23 通信技術
1 目 標
電気通信、画像通信及び音響機器に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 有線通信
(2) 無線通信
(3) 画像通信
(4) 音響機器
第24 電子情報技術
1 目 標
情報技術に関する知識と技術の大要を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) ディジタル回路
(2) コンピュータの構成と機能
(3) プログラミング
(4) コンピュータの利用とネットワークシステム
第25 プログラミング技術
1 目 標
コンピュータのプログラミングに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) コンピュータによる問題処理手順
(2) 応用的プログラム
(3) テーブルとファイルの利用
第26 ハードウェア技術
1 目 標
コンピュータのハードウェアに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) ハードウェア技術
(2) 通信技術
(3) 制御技術
(4) 保守技術
第27 ソフトウェア技術
1 目 標
コンピュータのソフトウェアに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) オペレーティングシステム
(2) ファイル設計の技法
(3) ソフトウェアの管理・保守と保護
第28 コンピュータ応用
1 目 標
コンピュータシステムに関する知識と技術を習得させ、コンピュータを有効に活用し、システムを開発する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 情報処理システム
(2) システム開発の手順と設計
第29 工業計測技術
1 目 標
工業計測に関する計測及び計装の知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 計測の基礎
(2) 計測器の構成
(3) 温度及び湿度の計測と制御
(4) 流量の計測と制御
(5) 圧力及び液位の計測と制御
(6) 諸量の計測
(7) 制御と運転
(8) 電気工事
(9) 計装
第30 建築構造
1 目 標
建築物の構造、各種の建築材料の特性などを理解させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 建築構造
(2) 建築材料
(3) 各種の構造
(4) 建築物の保守及び防災
第31 建築施工
1 目 標
建築施工に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 建築施工
(2) 建築業務
(3) 地盤調査と建築測量
(4) 各種工事
(5) 工事用機器・器具
(6) 建築積算
第32 建築構造設計
1 目 標
建築構造設計に関する知識と技術を習得させ、構造物を合理的に設計する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 構造物に働く種々の力
(2) 静定構造物
(3) 各部材に関する力学
(4) 不静定構造物
(5) 各種の構造設計
第33 建築計画
1 目 標
建築計画に関する基礎的な知識を習得させ、建築物を合理的に計画し、設計する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 建築計画の意義と内容
(2) 建築の歴史
(3) 建築物の形態と色彩
(4) 気候と室内環境
(5) 建築の設備
(6) 各種建築物の計画
(7) 都市と地域の計画
第34 建築法規
1 目 標
建築関係法規に関する知識を習得させ、建築の設計、施工に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 建築関係法規の概要
(2) 建築基準法
(3) 各種の関係法規
第35 設備計画
1 目 標
設備に関する基礎的な知識を習得させ、設備を合理的に計画する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 住環境
(2) 流体、熱に関する力学の基礎
(3) 建築構造
(4) 各種設備の計画
(5) 各種設備のシステム計画
(6) 各種建築物の設備計画
(7) 関係法規
第36 空気調和設備
1 目 標
空気調和設備に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 空気調和の基礎
(2) 空気調和の方式
(3) 空気調和の機器
(4) 空気調和装置
(5) 換気・排煙設備
(6) 直接暖房装置
(7) 空気調和の設計
第37 衛生・防災設備
1 目 標
衛生・防災設備に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 給水・給湯設備
(2) 排水通気設備と衛生器具
(3) し尿浄化施設
(4) 防災設備
(5) 各種の設備
第38 設備施工
1 目 標
設備施工に関する知識と技術を習得させ、設備を合理的に施工する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 設備機材
(2) 空気調和設備工事
(3) 衛生・防災設備工事
(4) 電気設備工事
(5) 各種の設備
(6) 施工管理
(7) 設備工事の積算
(8) 関係法規
第39 測 量
1 目 標
各種測量に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 測量の基礎
(2) 平面の測量
(3) 高低の測量
(4) 地形図
(5) 写真測量
(6) 各種の測量技術
第40 土木施工
1 目 標
土木施工と管理に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 土木材料
(2) 施工技術
(3) 工事管理と運営管理
(4) 工事用機械と電気設備
第41 土木設計
1 目 標
土木構造物の設計に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 土木構造物と構造力学の基礎
(2) 静定構造物の計算
(3) 材料の強さと部材の設計
(4) 不静定構造の基礎
(5) 鋼構造の設計
(6) コンクリート構造物の設計
第42 水 理
1 目 標
水理に関する知識と技術を習得させ、構造物の計画、設計及び施工に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 静水の性質
(2) 流水の性質
(3) オリフィスとせき
(4) 水路の計算
第43 土質力学
1 目 標
土に関する知織と技術を習得させ、基礎と土構造物の設計及び施工に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 土の性質
(2) 土の力学的な性質
(3) 安定計算
(4) 土質の調査と試験
第44 土木計画
1 目 標
土木計画に関する知識と技術を習得させ、土木施設の計画、設計及び施工に必要な基礎的な能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 国土の開発
(2) 交通
(3) 治水と利水
(4) 社会基盤システム
(5) 環境保全と防災
第45 地質工学
1 目 標
地質工学に関する基礎的な知識と技術を習得させ、建設工事及び資源開発に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 地質の基礎
(2) 地質調査
(3) 土質力学及び岩盤力学
(4) 地盤処理と基礎工法
(5) 防災
(6) 地下資源開発
第46 工業化学
1 目 標
工業化学に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 物質と元素
(2) 無機化合物
(3) 化学反応
(4) 放射性物質と原子エネルギー
(5) 有機化合物
(6) 化学工業と生活
第47 化学工業
1 目 標
化学工業の特定分野に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 原料、生産材料の化学工業
(2) 消費材料の化学工業
(3) 総合的な化学工業
(4) 新しい化学工業
(5) 各種の化学工業
第48 化学工学
1 目 標
化学工学に関する知識と技術を習得させ、化学プラントなどにおいて実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 化学工場
(2) 物質・エネルギーの収支
(3) 単位操作
(4) 反応装置
(5) 化学プラント
(6) 機械設備
第49 化学システム技術
1 目 標
化学工場における管理・システム技術に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 電気・電子技術
(2) 計測と制御
(3) 機械設備
(4) 管理技術
(5) 化学工場
第50 化学工業安全
1 目 標
化学工業における災害防止に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 化学工業の災害と安全
(2) 危険物質の取扱い
(3) 有害物質の取扱い
(4) 化学プラントの安全
(5) 関係法規と各種職業資格
第51 環境工学
1 目 標
環境工学に関する知識と技術を習得させ、環境に関する調査、管理などに応用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 生活と環境
(2) 環境汚染の種類と原因
(3) 環境汚染防止に関する法規
(4) 環境の測定及び分析の基礎
(5) 大気汚染の調査
(6) 水質汚濁の調査
(7) 騒音、照度、放射線等の調査
第52 環境保全
1 目 標
環境保全に関する知識と技術を習得させ、実際に保全施設を維持管理する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 資源とエネルギー
(2) 生活環境の保全
(3) 環境汚染の処理技術
(4) 廃棄物の処理と再利用
(5) 環境の管理と制御
第53 材料製造技術
1 目 標
金属の製錬、ファインセラミック及び高分子材料の製造に関する知識と技術を習得させ、各種の材料製造に応用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 材料製造の変遷
(2) 金属製錬の基礎
(3) 鉱石と原料の予備処理
(4) 鉄鋼製錬
(5) 非鉄金属製錬
(6) ファインセラミックの製造
(7) 高分子材料の製造
(8) プロセス制御
第54 工業材料
1 目 標
工業材料に関する知識と技術を習得させ、工業材料を有効に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 工業材料
(2) 材料の性質
(3) 材料の組織
(4) 材料の試験と検査
(5) 鋼と鋳鉄
(6) 非鉄金属とその合金
(7) ファインセラミック
(8) 高分子材料
第55 材料加工
1 目 標
工業材料の加工方法に関する知識と技術を習得させ、合理的な加工方法及び生産方法を企画し、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 材料加工の変遷
(2) 金属の加工方法
(3) ファインセラミックの加工方法
(4) 高分子材料の成形加工方法
(5) 材料加工の自動化
(6) 生産の管理
(7) 品質の管理
第56 セラミック化学
1 目 標
セラミック材料に関する化学的な知識と技術を習得させ、製品の製造と品質の改良に応用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 原子と原子構造
(2) 化学結合と物性
(3) 結晶構造
(4) ガラス状態
(5) 相律と平衝状態図
(6) 高温反応
(7) セラミックの組織と物性
第57 セラミック材料
1 目 標
セラミック材料の特性に関する知識を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 原料と鉱物
(2) 結晶質酸化物材料
(3) 結晶質非酸化物材料
(4) 非結晶質材料
第58 セラミック技術
1 目 標
セラミックの製造工程における単位操作及び品質管理に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 原料処理
(2) セラミックの成形
(3) 加熱処理
(4) セラミックの溶融
(5) セラミックの加工
(6) 品質管理
(7) セラミック技術と安全
第59 セラミック工業
1 目 標
セラミックに関する特定分野の技術を統合的に習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 機能性セラミック
(2) 陶磁器
(3) ガラスとほうろう
(4) 耐火物
(5) セメント
第60 繊維製品
1 目 標
繊維及び繊維製品に関する知識と技術を習得させ、生産、流通などの分野において活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 繊維高分子
(2) 糸
(3) 布類
(4) 繊維二次製品
(5) 繊維製品の企画と販売
第61 繊維技術
1 目 標
繊維製品の製造技術及び製造に使用する機械設備に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 生活と繊維技術
(2) 糸の製造
(3) 布類の製造
(4) 繊維二次製品の製造
(5) 繊維製品の染色
(6) 製造工程の管理
第62 染織デザイン
1 目 標
繊維製品の設計に必要な染と織のデザインに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) デザインと色彩計画
(2) テキスタイルのデザイン
(3) 服飾と室内装飾のデザイン
(4) 繊維製品の設計と管理
第63 染色技術
1 目 標
染色加工及び着色に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 染色加工技術の基礎
(2) 染色と着色の化学
(3) 加工材料の化学
(4) 染色と仕上げ加工技術
(5) 色彩と管理
(6) 染色と応用技術
第64 インテリア計画
1 目 標
インテリアの構成に関する知識を習得させ、使用目的に即した機能的な空間を計画する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 条件の設定
(2) インテリアの環境条件
(3) 人間工学
(4) 環境と心理
(5) 寸法計画と規模計画
(6) インテリアエレメント
(7) 各種インテリアの計画
第65 インテリア装備
1 目 標
インテリアを構成する建築的要素に関する知識と技術を習得させ、室内空間を構成する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 建築構造の概要
(2) 構造の力学
(3) 建築設備
(4) インテリアの構造
(5) インテリア材料と施工
(6) インテリアの工業化
(7) インテリアの維持管理
(8) 関係法規
第66 インテリアエレメント生産
1 目 標
インテリアエレメントに関する知識と技術を習得させ、実際に生産に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) エレメントの材料
(2) エレメントの構造
(3) 加工の基礎技術
(4) 生産技術
(5) 生産管理
第67 木材工芸
1 目 標
木材を主材料とする工芸品の加工、仕上げ及び保存に関する技術を習得させるとともに、伝統工芸との関連においてこれを制作し鑑賞する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 伝統工芸
(2) 材料
(3) 加工
(4) 仕上げ
(5) 保存と修理
第68 デザイン史
1 目 標
造形とデザインの歴史を生活、技術及び文化との関連において理解させ、実際に創造し鑑賞する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 日本のデザイン
(2) 西洋のデザイン
(3) 現代のデザイン
第69 デザイン技術
1 目 標
デザインの基礎と各分野のデザインに関する知識と技術を習得させ、実際に創造し応用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) デザインの基礎
(2) ビジュアルデザイン
(3) プロダクトデザイン
(4) 環境構成デザイン
(5) デザイン企画
第70 デザイン材料
1 目 標
デザインに必要な材料及び加工に関する知識と技術を習得させ、使用目的に応じた適切な材料を選択する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 無機材料の特性と加工技術
(2) 有機材料の特性と加工技術
(3) デザインと材料
第71 電子基礎
1 目 標
電気と電子に関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 直流回路
(2) 磁気と静電気
(3) 交流回路
(4) 半導体と電子回路
(5) 電気計測
(6) 制御の基礎
(7) コンピュータによる制御の基礎
(8) 電気技術の基礎
第72 工業管理技術
1 目 標
工場の運営と管理に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 企業の組織と運営
(2) 生産の計画と管理
(3) 工程管理
(4) 品質管理
(5) 安全管理
(6) 工場の経営
第73 工業英語
1 目 標
工業の各分野における生産、営業、管理などの業務に必要な技術英語に関する知識を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 工業英語の基礎
(2) 工業英語のリーディング
(3) 工業英語のライティング
(4) 工業英会話
第74 材料技術基礎
1 目 標
工業の各分野に用いられる材料の製造、組織、性質及び用途に関する基礎的な知識を習得させ、材料の選択及び改良に必要な能力と態度を育てる。
2 内 容
(1) 材料と産業
(2) 有機材料
(3) 無機材料
(4) 金属材料
(5) 複合材料
第3款 各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1) 工業に関する学科においては、原則として工業に関する科目に配当する総授業時数の10分の5以上を実験・実習に配当すること。
(2) 実験・実習を行うに当たっては、施設・設備の安全管理に配慮し、学習環境を整えるとともに、事故防止の指導を徹底し、安全と衛生に十分留意すること。
(3) 各科目の指導に当たっては、情報関連機器の活用を図り、指導の効果を高めるようにすること。
(4) 「工業基礎」、「実習」、「製図」、「工業数理」、「情報技術基礎」及び「課題研究」については、原則として工業に関する各学科において履修させること。
(5) 「実習」及び「製図」については、それぞれ科目名に各学科の名称を冠し、例えば「機械実習」、「機械製図」などとして取り扱うことができること。
(6) 化学工業、材料技術、セラミック、繊維などに関する「実習」については、排気、廃液などの処理について十分留意するとともに、必要に応じて指導計画に適切に組み入れて取り扱うようにこと。
(7) 「課題研究」については、年間指導計画に定めるところに従い、必要に応じて弾力的に授業時間を配当することができること。
(8) 普通科において工業に関する科目を履修させる場合には、地域や学校の実態、生徒の興味・関心、進路希望などを考慮し、「工業基礎」、「製図」、「情報技術基礎」など適切なものを履修させることが望ましいこと。
2 内容の取扱いに当たっては、次の事項に配慮するものとする。
(1) 各科目の内容については、技術革新の進展に対応し、新技術の導入を図ることとするが、必要以上に高度なものを取り扱うことは避けるものとし、また、指導の効果を高めるため、「実習」や「製図」との関連に十分留意すること。
(2) 「工業基礎」の各内容は、それぞれ分離独立させて取り扱うことなく、これらをなるべく多く包含している実習課題を設定し、総合的な学習ができるよう取り扱うこと。
(3) 「工業数理」の内容の指導に当たっては、数理的処理の基礎的な方法が確実に身に付くよう配慮するとともに、教材・教具等を活用し効果的な指導ができるようにすること。
(4) 「課題研究」については、生徒の興味・関心、進路希望などに応じて、内容の(1)から(5)までのうちから個人又はグループで適切な課題を設定させること。
(5) 「化学工業」及び「セラミック工業」については、地域や学校の実態などを考慮して適切な内容を選択し、重点的に取り扱うこと。