第1 目 標
自然に親しみ、観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を図り、科学的な見方や考え方を養う。
第2 各学年の目標及び内容
〔第3学年〕
1 目 標
(2) 物に力、光、電気などを働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、物の性質についての見方や考え方を養う。
(3) 地面の石や土及び日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、地面を構成する物及び太陽と地面の様子とのかかわりについての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 植物の体は根、茎、葉などからできていて、それらのつくりには種類によって特徴があること。
イ 昆虫の体は頭、胸及び腹からできていて、それらのつくりには種類によって特徴があること。
イ 人が体を動かすことができるのは、骨や筋肉の働きによること。
イ 空気は圧し縮められるが水は圧し縮められないこと。また、この性質を利用して、物を動かすものが作れること。
イ 物によって、音の出方や伝わり方に違いがあること。また、音が出ているときは物が震えていること。
イ 物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物があること。また、磁石に引き付けられる物は、磁石に近付けると磁石になること。
ウ 磁石の異極は引き合い、同極は退け合うこと。
イ 土は、場所によって手触りや水の滲(し)み込み方に違いがあること。
ウ 土は、小石、砂、粘土などからできていて、その混じり方は場所によって違いがあること。
イ 地面は太陽によって暖められ、日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気などに違いがあること。
(2) 内容の「B物質とエネルギー」の(2)のアについては、直進及び反射に触れるものとする。
1 目 標
(2) 物の状態の変化を熱、物の重さ、電気などと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、物の変化や働きのきまりについての見方や考え方を養う。
(3) 川の様子や自然界の水の変化を水の量などと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、流水の働きや自然界の水の変化についての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 植物の成長は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
イ 動物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
イ 人の活動は、時刻や季節などによって違いがあること。
イ 金属は熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して全体が温まること。
ウ 水は、温度によって氷や水蒸気に変わること。
イ 重さは同じでも、体積の違う物があること。
イ 光電池を使ってモーターを回すことなどができること。
イ 川原や川岸の様子は、流れる水の速さや水量によって変わること。
ウ 流れる水の速さや水量は、雨の降り方などによって変わること。
イ 空気中の水蒸気は、雨、雪、霜、雲などに変わっていくこと。
イ 人の活動については、運動、飲食、睡眠などを取り上げること。
1 目 標
(2) 物の溶け方や物の動きなどを量的変化に目を向けながら調べ、見いだした問題を意欲的に追究する活動を通して、物の変化の規則性についての見方や考え方を養う。
(3) 天気や太陽と月の位置などを時間的変化に目を向けながら調べ、見いだした問題を意欲的に追究する活動を通して、気象現象や天体の動きの規則性についての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 植物は、種子の中の養分を基にして発芽し、成長には日光や肥料などが関係していること。
イ 魚は、日がたつにつれて卵の中の様子が変化してかえり、水中の小さな生物を食べ物にして生きていること。
イ 人は、母体内で成長して生まれること。
イ 物が水に溶ける量は水の温度や溶ける物によって違うこと。また、この性質を利用して、溶けている物を取り出すことができること。
ウ 水溶液の水を蒸発させると、溶けていた物が水と分かれて出てくること。
イ てこには、支点、力点及び作用点があること。
ウ てこの働きには力の加わる位置と力の大きさが関係し、てこが釣り合うときにはそれらの間に一定のきまりがあること。
イ おもりが他の物を動かす働きは、おもりの重さや動く速さによって変わること。また、この性質を利用して物を動かすものが作れること。
イ 天気の変化は、観測の結果や映像などの情報を用いて予想できること。
イ 太陽や月は球形をしているが、月は日によって形が変わって見え、月の輝いている側に太陽があること。
ウ 月の表面の様子には太陽と違いがあること。
イ アについては、男女の外部形態の違いのほか、母体内での受精に触れること。その際、精子や卵の生成過程は取り上げないこと。
1 目 標
(2) 水溶液、燃焼、電磁石などの変化や働きをその要因と関係付けながら調べ、見いだした問題を意欲的に追究する活動を通して、物の質的変化についての見方や考え方を養う。
(3) 星の位置や土地のつくりとでき方を時間や空間と関係付けながら調べ、見いだした問題を意欲的に追究する活動を通して、天体の動きや土地の変化の規則性についての見方や考え方を養う。
A 生物とその環境
イ 葉に日光が当たってできたでんぷんは、成長のために使われたり、いもや種子などに蓄えられたりすること。
イ 食べた物は口、胃、腸などを通る間に消化、吸収され、吸収されなかった物は排出されること。
ウ 血液は、心臓の働きで体内を巡り、養分、酸素、二酸化炭素などを運んでいること。
イ 人は、食べ物、水、空気などを通して、他の動物、植物及び周囲の環境とかかわって生きていること。
イ 水溶液には、気体が溶けているものがあること。
ウ 酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせると、別のものができること。
エ 水溶液には、金属を変化させるものがあること。
イ 植物体を空気の入れ替わらないところで熱すると、燃える気体などが出て、後に炭が残ること。
ウ 金属を空気中で熱すると、その性質が変わるものがあること。
イ 電磁石の強さは、電流の強さや導線の巻き数などによって違うこと。また、電磁石を利用してモーターなどの道具が作れること。
ウ 電熱線に電流を流すと発熱し、電流の強さによって発熱の仕方が違うこと。
イ 星の集まりは、時間がたつと位置や向きが変わるが、並び方は変わらないこと。
ウ 南天の星の動きは太陽の動きと似ていること。また、北天の星は北極星を中心に回っているように見えること。
エ 全天の星は、同じ方向に動き、1日たつとほぼ元の位置に見えること。
イ 地層は、流れる水の働きや火山の噴火などによってでき、化石などが含まれているものがあること。
ウ 堆(たい)積岩と火成岩とでは粒の様子に違いが見られること。
(2) 内容の「B物質とエネルギー」の(3)のウについては、電熱線の太さや長さの違いによる発熱の違いは取り上げないものとする。
(3) 内容の「C地球と宇宙」の(2)のウについては、代表的な堆積岩及び火成岩をそれぞれ二種又は三種取り上げるものとする。
2 第2の内容の取扱いについては、次の事項に配慮する必要がある。
(2) 生物、天気、川、土地などの指導については、野外に出かけ地域の自然に親しむ活動を多く取り入れるとともに、自然の保護に関心をもつようにすること。
(3) 個々の児童が主体的に問題解決活動を進めるとともに、学習の成果と日常生活との関連を図ることができるようにすること。