高等学校

学習指導要領

国語科編

昭和31年度改訂版

文部省

まえがき

　この高等学校学習指導要領国語科編は，高等学校の教育課程の改訂に伴って，「中学校高等学校学習指導要領国語科編（昭和26年改訂版）」のうち，高等学校に関する部分を改訂したものである。

　これは，高等学校の国語科の指導を計画し，実施する際の基準を示すものであって，昭和31年度の第１学年から，学年を追って実施されるものである。

　このたびの改訂は，従来の国語科の基本的方向を受けているが，およそ次の諸点に意を用いた。

１　生徒の個性や進路に応じた，各課程の特色を生かした教育課程を，適切に編成できるように，国語科の各科目の単位数やその学年配当を定めること。

２　各課程のすべての生徒に履修きせる国語科の科目（「国語（甲）」）と，生徒の個性や進路に応じて履修させる国語科の科目（「国語（乙）」，「漢文」）との区別を明らかにしてその組合せを適切にすること。

３　国語科の各科目の性格，目標，および内容をいっそう明らかにして，必要な学習が確実に実施されるようにすること。

　なお，この改訂にあたっては，文部省に設けられた教材等調査研究会中学校高等学校国語小委員会の審議を経た。この間の委員の協力に対し，謝意を表する。

目　　　　次

まえがき

３　留意事項